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UBS、エルモッティ氏がCEO復帰 CS買収後の組織再編主導へ
3月29日、スイスの金融大手UBSは、前CEOのセルジオ・エルモッティ氏(写真)を次期CEOに指名した。写真は2020年2月、チューリヒで撮影(2023年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[チューリヒ 29日 ロイター] - スイスの金融大手UBSは29日、前最高経営責任者(CEO)のセルジオ・エルモッティ氏を次期CEOに指名した。ラルフ・ハマーズ現CEOの後任として4月5日に就任する。
エルモッティ氏は2011─20年にUBSのCEOを務め、現在はスイス再保険の会長。世界金融危機で痛手を受けたUBSを立て直した経験を活かし、クレディ・スイス(CS)買収後の組織再編を担う。
UBSは、ハマーズ氏が「新しい組み合わせ、スイスの金融セクター、国の利益のために退任することに同意した」と説明。「取締役会が買収を受け、新たな課題と優先事項を考慮してこの決定を下した」とした。
エルモッティ氏がCEOとしてまず直面する課題は、大規模な人員削減、クレディ・スイスの投資銀行事業の処理、そしてUBSが今後も安全な資金委託先であり続けると富裕層顧客に納得させることだ。
エルモッティ氏は「目の前の課題は急務で困難なものだ。持続可能かつ効果的な方法で、全ての利害関係者の利益のために成し遂げるには、あらゆる選択肢を思慮深く体系的に評価する必要がある」と述べた。
朝方のチューリヒ株式市場でUBSは2.2%上昇している。
今回のトップ人事について、アナリストは、エルモッティ氏は金融危機後にUBSの投資銀行を縮小した経験を持ち、今のUBSにとって最適な人選だと評価。
アルゲブリス・インベストメンツのダビデ・セラCEOは、「エルモッティ氏復帰で、統合・執行リスクが80%低減する。非常にポジティブだ」と述べた。
ハマーズ氏はテクノロジーに明るく、ING在籍中に同行のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたことで知られるが、投資銀行業務や富裕層事業の経験に乏しかった。
*システムの都合で再送します。