ニュース速報

ビジネス

日本製鉄、4―12月期最終利益5171億円 来期粗鋼生産は「微増」

2023年02月09日(木)17時32分

 2月9日、日本製鉄は2022年4─12月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比1.8%増の5171億円だったと発表した。写真は同社のロゴ。2019年3月、都内で撮影(2023年 ロイター/Yuka Obayashi)

[東京 9日 ロイター] - 日本製鉄が9日に発表した2022年4─12月期の連結純利益(国際会計基準)は、前年同期比1.8%増の5171億円だった。マージンが膨らみ実力ベースの利益を上方修正したものの、在庫評価益の減少により通期の事業利益はこれまでの見通しを維持した。来期の粗鋼生産は前期比「微増」との見方も示した。

岩井尚彦常務は、来期について、自動車生産の回復に加えて、最大の消費国である中国のゼロコロナ政策からの転換による市況回復も見込めるため、全国の粗鋼生産は今期を上回ると予想する。ただ、「品種によってまだら模様」といい、特に伸びる分野として電気自動車(EV)向け高性能鋼板を挙げ、エネルギーの脱ロシア依存を背景とした天然ガス掘削用のシームレス鋼管の需要も非常に強いと説明した。

子会社を有するインドについては、世界市況の改善と共にこれまでの投資効果にも期待できると話す。一方で、原材料のスクラップ市況によっては、今期2000億円を超えた在庫評価益の剥落などが、減益要因になるとも語った。

4-12月期決算では、単独粗鋼生産量は2563万トンで前年同期比425万トン減少する中で、マージンとコスト改善やグループ会社の収益増が、利益を押し上げた。これを受けて、実力ベースの通期事業利益見通しを600億円上積みし、6900億円に引き上げた。在庫評価益を含めた事業利益は、変更しなかった。

23年3月通期の連結純利益見通しは、6700億円(前期比5.1%増)を維持。IBESがまとめたアナリスト11人の予想平均値は5811億円だった。

(浦中美穂)

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、政策調整でためらいや先回りはせず=レーン専

ワールド

ロシア、経済スパイ理由に外交官追放 英外務省反発

ワールド

高市首相、赤沢氏を重要物資安定確保担当相に任命 対

ワールド

スペイン、米軍機の領空通過を拒否 対イラン攻撃で
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカートニー」を再評価する傑作映画『マン・オン・ザ・ラン』
  • 4
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 5
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 6
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 7
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 8
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 4
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中