ニュース速報

ビジネス

韓国LGエナジー、第4四半期は大幅増益 北米の見通し良好

2023年01月27日(金)14時21分

 1月27日、韓国の車載電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)は、北米の車載電池の需要が今年は高水準で推移し、増収要因になるとの見通しを示した。写真は同社のロゴ。ソウルで2021年11月撮影(2023年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 27日 ロイター] - 韓国の車載電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)は27日、北米の車載電池の需要が今年は高水準で推移し、増収要因になるとの見通しを示した。

同社は米国のテスラやゼネラル・モーターズ(GM)などに電池を供給。今年の売上高目標を25─30%増の最大33兆3000億ウォン(270億ドル)に設定した。

同時に発表した第4・四半期決算は大幅増益。自動車メーカーからの豊富な受注残高に対応するため生産を拡大した。今年の設備投資は前年比で50%以上拡大する計画。

主要顧客であるテスラが値下げを実施していることについては、電池価格全体への影響は限定的だと指摘した。

特に欧州では電気自動車(EV)の需要が鈍化しているが、北米では補助金を受けるため米国製の電池を求める顧客が増えており、見通しは明るいという。

同社は北米に複数の合弁工場を保有している。電池の受注残高は昨年末時点で385兆ウォンと、今年の予想売上高の15倍以上。

現在は中国からテスラに電池を供給しているが、計画中の米アリゾナ州工場から電池を供給する方向でテスラなどと「積極的な協議」を進めているという。

第4・四半期の営業利益は2370億ウォン(1億9300万ドル)。前年同期は760億ウォンだった。エネルギー貯蔵システム関連の引当金や年末の賞与など一時費用の計上が要因で、リフィニティブがまとめた市場予想平均の2560億ウォンを下回った。

売上高は92%増の8兆5000億ウォンだった。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、尖閣諸島を含め日本の防衛に全面的にコミット=駐

ビジネス

インド10月貿易赤字、過去最高の416.8億ドル 

ビジネス

原油先物が下落、ロシアが主要港で石油積み込み再開

ワールド

独仏両国、次世代戦闘機の共同開発中止に向けて協議=
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 7
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 8
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中