ニュース速報

ビジネス

米10月個人消費支出0.8%増、PCE価格指数6%上昇で伸び鈍化

2022年12月02日(金)02時57分

10月の米個人消費支出(PCE)は前月より0.8%増えた。市場予想と一致した。9月は0.6%増のまま改定されなかった。昨年11月、ニューヨークで撮影(2022年 ロイター/Jeenah Moon/File Photo)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米商務省が1日発表した10月の個人消費支出(PCE)は前月比0.8%増加し、市場予想と一致した。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めによる逆風が強まる中、米経済活動の3分の2超を占める個人消費の堅調な増加は、第4・四半期序盤に景気を後押しした可能性がある。

9月の前月比は0.6%増のまま改定されなかった。

一方、FRBが物価の指標として注目するPCE価格指数の前年比同月比は6.0%上昇と、伸び率は9月の6.3%から鈍化し、インフレ圧力緩和の兆候を示唆した。

PCE価格指数の前月比は0.3%上昇と、9月と同じ伸び率。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は10月に前月比0.2%上がり、上昇率は9月の0.5%から縮小。10月の前年同月比伸び率は5.0%と、9月の5.2%から鈍化した。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ルプキー氏は「消費者は健在」とし、「11、12月に消費を控える動きとなっても、実質的な消費支出は通常の水準を大幅に上回っており、リセッション(景気後退)に陥っているようには見えない」と述べた。

10月の個人消費支出は労働市場の回復を背景とした賃金上昇や、カリフォルニア州での特別税還付(世帯により最高で1050ドル)、フードスタンプ(低所得者向け食料購入補助制度)受給者への生活費調整が押し上げた。

個人所得は0.7%増と、過去1年間で最大の伸びを記録。インフレを考慮した自由裁量所得は0.4%増だった。

貯蓄率は2.3%と、9月の2.4%から低下。2005年7月以来の低水準となり、消費者が支出のために貯蓄を切り崩している状況を浮き彫りにした。

他のインフレ指標は鈍化の兆しを見せている。10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比伸び率が8カ月ぶりに8%を下回った。

FRBは今年3月以降に政策金利をゼロ近辺から375ベーシスポイント(bp)引き上げ、現在は3.75%─4.00%の範囲に設定している。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ノーベル賞逃し軌道修正 「もう平和だけ

ワールド

イラン、インターネット遮断解除検討か 国営TVハッ

ワールド

米の脅迫に屈さず、仏独財務相 反威圧措置も選択肢に

ワールド

高市首相23日解散表明、投開票2月8日 与党過半数
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」も子に受け継がれ、体質や発症リスクに影響 群馬大グループが発表
  • 4
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 7
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 8
    「リラックス」は体を壊す...ケガを防ぐ「しなやかな…
  • 9
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 10
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 9
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 10
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中