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英中銀、9月から保有社債の売却開始 23年末か24年初頭に残高ゼロ
イングランド銀行(英中央銀行)は18日、保有する社債191億ポンド(230億ドル)の売却計画を発表した。8日撮影。(2022年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は18日、保有する社債191億ポンド(230億ドル)の売却計画を発表した。売却入札を9月19日の週から実施する。売却規模は週あたり額面ベースで2億ポンド程度を想定する。
市場環境にもよるが、2023年末または24年初頭に社債の保有解消を目指すとしている。
英中銀は「社債売却はポンド建て社債市場の機能に対する混乱を抑制するという金融政策委員会(MPC)の指示と合致しており、市場の実勢に応じて段階的に実施する」とした。
社債売却は、8440億ポンドの国債売却とは別に実施される。
英中銀が保有する社債にはアップルやEDF、フォルクスワーゲン(VW)などが発行したポンド建て社債が含まれる。
社債の売却入札は9月19日の週から毎週火曜日と水曜日に実施される。企業は10月17日以降、自社が発行した社債を英中銀から直接買い戻すことを申請できるようになる。
各入札は特定の企業セクターの社債が中心となる。12月8日─1月9日など市場閑散期には入札は中止される。
売却入札の対象となるのは償還期日が2024年4月6日以降の社債のみ。
英中銀が保有する社債の額面は145億ポンド。24年4月以前に満期を迎える社債を除けば、額面で約130億ポンドの社債を売却することになる。