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中国が検討、オンショア人民元取引時間を深夜まで延長=関係筋
6月27日、複数の関係筋によると、中国はオンショア人民元の取引時間延長を検討している。中国人民銀行で2018年9月撮影(2022年 ロイター/Jason Lee)
[27日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国はオンショア人民元の取引時間延長を検討している。海外投資家の人民元需要が拡大する可能性がある。
中国人民銀行(中央銀行)は一部の主要市場参加者を調査。取引時間を北京時間午前3時(1900GMT)まで延長することについて意見を求めているという。
現在の取引時間は午前9時30分(0130GMT)から午後11時30分(1530GMT)まで。
関係筋は「海外の取引時間をカバーするというのが、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)構成通貨の条件の一部となっている」と指摘。
中国時間深夜まで取引時間を延長すれば、欧米の取引時間帯の多くをカバーできることになり、海外投資家のヘッジ機会拡大など人民元の国際的な利便性が高まる可能性がある。
IMFは先月、SDR構成通貨に占める人民元の比率を引き上げた。
HSBCのアナリストは今月のリポートで「夜間の取引時間が延長されれば、市場参加者の柔軟性が増し、人民元の国際利用の拡大が刺激される」と指摘。夜間取引はオフショア人民元取引の参考になり、オンショアとオフショアの価格差が縮小する可能性があるとの見方を示した。