ニュース速報

ビジネス

米下院のミーム株報告書、SECなど当局に規制強化の新規則を要請

2022年06月27日(月)13時16分

 6月24日、米下院金融委員会は、昨年1月の「ミーム株」ブームについて報告書を発表し、米証券取引委員会(SEC)や米金融取引業規制機構(FINRA)に関連の市場リスク解決の強化を迫った。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで昨年2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米下院金融委員会は24日、昨年1月の「ミーム株」ブームについて報告書を発表し、米証券取引委員会(SEC)や米金融取引業規制機構(FINRA)に関連の市場リスク解決の強化を迫った。「安定より取引拡大を優先する文化」に対処するため、新規則を設けるよう求めている。

報告書は「ミーム株騒ぎは個人投資家取引の市場インフラが現在、どのように運営されているかや、適切に設計され監督されているかを巡って問題点を提起した」と主張。米新興ネット証券ロビンフッドの取引アプリを「トラブルを起こす事業」と名指しした上で、規制当局に対し、こうした証券会社への精査を強めるよう要請した。

SECに対しては取引決済ブローカーへの流動性規則の導入を提言。FINRAに対しては現在のような自主的対応を求める指針ではなく、取引決済ブローカー向けの流動性監督制度をつくるよう提言。証券取引の「ゲーム化」の暴走取り締まりを急ぐよう訴えた。

報告書は昨年2月の議会公聴会を受けて準備され、ゲームストップ株が昨年1月に1600%以上急騰し暴落した騒ぎの中で、どれだけのリターンや損失が急激に生じたかを分析した。

ロビンフッドは今回の報告書発表に対して、顧客を保護し支援するのに必要な適切かつ責任ある措置を導入しており、既に大きく改善していると主張した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

香港の大規模住宅火災、ほぼ鎮圧 依然多くの不明者

ビジネス

英財務相、増税巡る批判に反論 野党は福祉支出拡大を

ビジネス

中国の安踏体育と李寧、プーマ買収検討 合意困難か=

ビジネス

ユーロ圏10月銀行融資、企業向けは伸び横ばい 家計
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    ウクライナ降伏にも等しい「28項目の和平案」の裏に…
  • 8
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 9
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 10
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中