ニュース速報

ビジネス

NY市場サマリー(11日)株式上昇、ドル小幅安

2022年01月12日(水)06時37分

[11日 ロイター] - <為替> ドルが小幅安となった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はFRBが金融政策を正常化させる一方、バランスシートの縮小については決定していないことを示唆した。

パウエル議長は11日、上院銀行委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で証言し、利上げやバランスシート縮小に関する時期やペースを巡る決定については「幾分機敏となる必要がある」と述べた上で、金融政策の正常化を巡り、FRBはまだ何ら決定していないとした。同時に、07─09年の景気後退後に行われた前回のバランスシート縮小よりも「より早期かつより速いペース」で進められる公算が大きいと述べた。

ドル指数は0.32%安の95.627。カナダドルは対米ドルで約0.8%上昇した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.4%高の4万2839.43ドル。前日は9月以降で初めて4万ドルを下回る場面あった。

<債券> 米債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による発言を受けた。

パウエル議長は11日、上院銀行委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で証言し、現在見られる新型コロナウイルス感染者の急増について、経済への影響は「短期的」にとどまる見通しで、FRBが年内に目指す利上げや保有資産縮小の道筋を逸脱させる公算は小さいと述べた。

10年債利回りは3.4ベーシスポイント(bp)低下の1.746%。より積極的な利上げが長期的な成長率とインフレを押し下げるとの見方が背景。前日には1.808%と2020年1月21日以来の高水準を付けていた。

2年債利回りは0.5bp低下の0.899%。一時0.945%と20年2月以来の高水準を付けた。

アナリストによると、米財務省がこの日実施した520億ドルの3年債入札は好調だった。

3年債利回りは入札後に1.4bp低下の1.185%。一時20年2月25日以来の高水準である1.237%を付ける場面があった。

<株式> 上昇して取引を終えた。ナスダック総合の上げが目立った。上院銀行委員会で開かれたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の再任指名に関する公聴会で、大きなサプライズがなかったことから安心感が広がった。

パウエル議長は公聴会で証言し、FRBには高インフレが「定着」しないことを確実にする決意があると表明。金融政策引き締めは堅調な雇用市場を損なわず、むしろ経済成長を維持するために必要という見解を示した。

金利動向に敏感な情報技術セクターは一時、約1%下落していたが切り返した。

<金先物> ドル安や米長期金利の低下を受けて買われ、3営業日続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比19.70ドル(1.10%)高の1オンス=1818.50ドル。

<米原油先物> 需要回復期待などを背景に買い進まれ、大幅反発した。米国産標準油種WTIの2月物は、前日清算値(終値に相当)比2.99ドル(3.82%)高の1バレル=81.22ドルと、中心限月ベースで11月11日以来2カ月ぶりの高値となった。3月物は2.97ドル高の80.67ドル。

ドル/円 NY午後4時 115.29/115.30

始値 115.38

高値 115.67

安値 115.28

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1365/1.1366

始値 1.1337

高値 1.1374

安値 1.1314

米東部時間

30年債(指標銘柄) 16時33分 95*20.00 2.0723%

前営業日終値 94*26.50 2.1090%

10年債(指標銘柄) 16時34分 96*22.00 1.7427%

前営業日終値 96*11.50 1.7800%

5年債(指標銘柄) 16時34分 98*25.25 1.5039%

前営業日終値 98*20.25 1.5370%

2年債(指標銘柄) 16時32分 99*23.38 0.8885%

前営業日終値 99*22.38 0.9040%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 36252.02 +183.15 +0.51

前営業日終値 36068.87

ナスダック総合 15153.45 +210.62 +1.41

前営業日終値 14942.83

S&P総合500種 4713.07 +42.78 +0.92

前営業日終値 4670.29

COMEX金 2月限 1818.5 +19.7

前営業日終値 1798.8

COMEX銀 3月限 2281.2 +35.0

前営業日終値 2246.2

北海ブレント 3月限 83.72 +2.85

前営業日終値 80.87

米WTI先物 2月限 81.22 +2.99

前営業日終値 78.23

CRB商品指数 241.5862 +4.9490

前営業日終値 236.6372

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米NASA、アルテミス計画で複数社競争の意向=ダフ

ワールド

トランプ氏、習氏と公正な貿易協定協定に期待 会談で

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏との会談「前向き」 防空

ワールド

ゼレンスキー氏、ウクライナ支援「有志連合」会合に出
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 7
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 10
    若者は「プーチンの死」を願う?...「白鳥よ踊れ」ロ…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中