ニュース速報

ビジネス

米ナイキの9━11月期、収益予想上回る 北米好調

2021年12月21日(火)10時37分

 12月20日、米スポーツ用品大手・ナイキが発表した第2・四半期(9━11月)決算は、売上高が市場予想を上回った。ニューヨークで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

[20日 ロイター] - 米スポーツ用品大手・ナイキが20日発表した第2・四半期(9━11月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。輸送上の問題やベトナムの工場閉鎖で製品供給が制約を受けたが、北米でスポーツアパレルおよび靴の販売が好調だった。来年度はサプライチェーン(供給網)の問題が解決すると見通した。

発表を受けて株価は時間外取引で3.7%上昇した。

売上高は1%増の113億6000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の112億5000万ドルを上回った。

純利益は7%増の13億4000万ドル(1株当たり0.83ドル)と、1株利益が市場予想(0.63ドル)を上回った。

第3・四半期の売上高の伸び率は1桁台前半になるとの見通しを示した。市場予想は2.5%増。

最大市場の北米の売上高は12%増加。米経済の再開や新型コロナウイルスワクチンの一斉接種により店舗への来客数が急増し、ランニングや山登り用のスニーカーの売れ行きが好調となった。

ナイキのフットウエア生産の約半分を担うベトナム工場の数カ月にわたる閉鎖で製品供給が制約を受けたが、米年末商戦の幕開けとなる「ブラックフライデー」の北米直販部門の売上高は、過去最高に達した。

ただ、中華圏は供給制約の悪影響を受け、売上高が20%減少した。

全面的に再開したベトナム工場では、フットウエアと衣服の週間ベースの生産が閉鎖前の約80%になっているという。

マット・フレンド最高財務責任者(CFO)は、工場閉鎖により約1億3000万ユニットの生産が取りやめになったと説明した。

ジェーン・ハリ&アソシエーツの小売りアナリスト、ジェシカ・ラミレス氏は「ナイキはできるだけ多くの在庫を確保し、善戦している。同社の商品は人気が高いため、長期的に勢いを失うことはないと想定している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾、中国の軍事活動に懸念表明 ロイター報道受け

ビジネス

市場動向を注視、為替市場で一方向また急激な動きもみ

ワールド

訪印のプーチン氏、モディ首相との会談開始

ビジネス

金融政策で金利差縮めていってもらいたい=円安巡り小
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 7
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 8
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 9
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 10
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中