ニュース速報

ビジネス

米FRB、金融安定リスク注視すべき=ボストン連銀総裁

2021年06月24日(木)08時17分

 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は6月23日、連邦準備理事会(FRB)当局者は金融安定リスクを注視する必要があり、特に住宅価格の上昇を監視すべきとの見方を示した。2013年4月、ニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Keith Bedford)

[23日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は23日、連邦準備理事会(FRB)当局者は金融安定リスクを注視する必要があり、特に住宅価格の上昇を監視すべきとの見方を示した。

総裁は講演で「長期にわたる非常に低い金利は、人々のリスクテークを促す」と述べた。

また、一部の地域で見られる住宅価格の急騰は、前回の住宅危機の際に見られた価格上昇に類似していると指摘。ただ、同じパターンが今回も繰り返されるとは限らないとも述べた。

総裁は、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻だった際にFRBからの支援を必要とした米国債やモーゲージ担保証券(MBS)、マネーマーケットファンド(MMF)など一部の市場について、ショックに対する耐性を高める必要があると主張。

「前回の危機後に行われたMMF改革が、逆に状況を悪化させた。現在のところ解決策はない」とし、特に従来型のMMFよりリスクの高い証券で運用するプライムMMFは「対処が必要だ」と指摘した。

また、米ドルなど「より伝統的」な通貨に連動する暗号資産(仮想通貨)の一種であるステーブルコインに関して、ステーブル(安定した)というのは「誤った名称」と断じ、規制当局は注意深く監視する必要があると語った。

ボストン地区連銀は現在、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発に活用できる可能性のある技術について調査中。結果は7月上旬に公表される可能性がある。

総裁は調査について、短時間で大量の取引を処理できる有望な技術があることが、示されるかもしれないとした。一方、デジテル通貨が政策上、何を達成すべきなのかは、まだ答えが出ていないとも述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

海運業界向け「メード・イン・EU」提案、欧州委が来

ビジネス

中国、銅の戦略備蓄増強へ=業界団体幹部 

ビジネス

中国サービス部門民間PMI、1月は小幅改善 雇用が

ワールド

NZ失業率、第4四半期は5.4%に悪化 10年ぶり
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 9
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 10
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中