ニュース速報

ビジネス

インド高裁、ルノー・日産工場の視察を命令 社会的距離巡り

2021年06月22日(火)19時09分

6月22日、インドのマドラス高等裁判所は、タミルナド州政府に対し、ルノー・日産の工場を来月3日に視察し、社会的距離の基準が守られているか確認するよう命じた。写真はルノーと日産のロゴ。キエフで昨年6月撮影(2021年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

[チェンナイ 22日 ロイター] - インドのマドラス高等裁判所は22日、タミルナド州政府に対し、ルノー・日産の工場を来月3日に視察し、社会的距離の基準が守られているか確認するよう命じた。

ルノー・日産のインド部門の労働者は先月、社会的距離の基準が軽視されているとし、マドラス高裁に操業停止を命じるよう求めていた。

タミルナド州政府は先週、フォード、現代、ルノー・日産の工場を調査。組み立てラインの作業の性格上「社会的距離を保つ上で課題」があると指摘していた。

日産のコメントは現時点で取れていない。日産はチェンナイ近郊にあるルノー・日産工場の過半数を保有している。

ルノー・日産のインド部門の弁護士は法廷で、来月の視察に先立ち、タミルナド州産業安全健康局がまとめた指針を導入する方針を示した。

指針はフォード、現代を含めたすべての自動車メーカーに適用されるが、高裁によると、視察の対象となるのはルノー・日産の工場のみ。他のメーカーの労組からは異議が出ていないという。

産業安全健康局が先週行った調査によると、3工場では労働者の4人に3人がワクチン接種を受けておらず、7人に1人が新型コロナウイルスに感染。21人が死亡していたことが明らかになった。

産業安全健康局が調査を行った今月17日時点で、ルノー・日産工場の生産量はロックダウン(都市封鎖)前の約5分の3だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

大企業の業況感は小動き、米関税の影響限定的=6月日

ビジネス

マスク氏のxAI、債務と株式で50億ドルずつ調達=

ワールド

米政府、資源開発資金の申請簡素化 判断迅速化へ

ワールド

訂正-セビリアで国連会議開幕、開発推進を表明 トラ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とんでもないモノ」に仰天
  • 3
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引きずり込まれる
  • 4
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 5
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 6
    「パイロットとCAが...」暴露動画が示した「機内での…
  • 7
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    顧客の経営課題に寄り添う──「経営のプロ」の視点を…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中