ニュース速報

ビジネス

訂正:ファイザー製ワクチン、慢性病患者にも高い有効性=イスラエル研究

2021年04月23日(金)14時17分

米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、糖尿病や心疾患などの慢性疾患を抱える患者が感染した場合、症状の発現と症状悪化を抑える効果が高いことが22日、イスラエルのクラリット研究所が実施した大規模分析で明らかになった。写真はイスラエルで1月24日撮影(2021年 ロイター/Ronen Zvulun)

(23日配信記事について、英文の訂正により、第2段落目の「約120万人分」を「約140万人分」に訂正します。)

[エルサレム 22日 ロイター] - 米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、糖尿病や心疾患などの慢性疾患を抱える患者が感染した場合、症状の発現と症状悪化を抑える効果が高いことが22日、イスラエルのクラリット研究所が実施した大規模分析で明らかになった。

分析には約140万人分(訂正)のデータを利用。症状の発現を防ぐ有効率は、心疾患もしくは慢性腎臓病を持つ患者で80%、2型糖尿病患者で86%、脳血管疾患患者で75%、免疫不全患者で84%だった。

症状が発現した場合、深刻化を防ぐ効果は、2型糖尿病患者、心・脳血管疾患患者で90%以上、免疫不全患者で100%だった。

全般的には、2回目の接種から7日目以降の有効率は96%。併存疾患患者に対する有効率はやや低いが、勇気付けられる結果となった。

分析には米ハーバード大学と米ミシガン大学も参加。結果は22日にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された。

*23日配信記事について、英文の訂正により、第2段落目の「約120万人分」を「約140万人分」に訂正します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

政府、経済対策を閣議決定

ワールド

EU、豪重要鉱物プロジェクトに直接出資の用意=通商

ビジネス

訂正-EXCLUSIVE-インドネシア国営企業、ト

ワールド

アングル:サウジ皇太子擁護のトランプ氏、米の伝統的
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 8
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体…
  • 9
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 10
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中