ニュース速報

ビジネス

HSBC、アジアWM業務重視の戦略 2020年は34%減益

2021年02月23日(火)18時56分

 英金融大手HSBCホールディングスが発表した2020年通期決算は税引き前利益が34%減少した。HSBCは長期利益率目標を取り下げ、アジアの富裕層向け業務に重点を置く新たな戦略を発表した。米ニューヨークで昨年10月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

[香港/ロンドン 23日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスが発表した2020年通期決算は税引き前利益が34%減少した。HSBCは長期利益率目標を取り下げ、アジアの富裕層向け業務に重点を置く新たな戦略を発表した。

2020年の税引き前利益は87億8000万ドル。前年の133億5000万ドルから34%減少したが、HSBCがまとめたアナリストの予想平均(83億3000万ドル)は上回った。

HSBCは低金利環境と市場の厳しい状況を理由に、有形自己資本利益率の長期目標の10─12%を撤回し、代わって10%という中期目標を設定した。

1株=0.15ドルの配当を発表。2020年は新型コロナウイルス禍を受け、英大手銀行は配当や自社株買いが禁止されていた。

HSBCは従来のような四半期配当は取り止め、2022年以降は普通株1株利益に対し40─55%の配当性向を目指すと述べた。22年以降の配当は近年の水準をかなり下回ることになる。

技術部門など一部後方事務部門を大幅に縮小する。具体的な人員削減数は明らかにしなかった。2020年には1万1000人削減し、さらに削減する可能性を示唆している。

<アジアに集中、その他は縮小>

HSBCは新たな業務戦略でアジア重視の方針を示した。大中華圏を中心にアジアのウェルスマネジメント(WM)業務や国際ホールセール業務に向こう5年で約60億ドル追加投資する。

投資銀行業務では、資本や投資、社員の面で欧州・北米からアジアへリバランスを図るとした。

その他の不振業務については、1年あまり前から売却しようとしている仏リテール部門を巡り買い手候補を交渉に入っていると説明した。

昨年80の支店を閉鎖した米リテール部門については「オーガニック、非オーガニックな選択肢を模索している」とした。すでにロイターなどのメディアは、HSBCが米リテール業務から撤退しようとしていると報道している。

コロナ禍を受け、世界の主要企業は働き方の改革に乗り出している。HSBCは、決算発表後のアナリスト会見で、経費削減策の一環で長期的に世界全体でオフィスのスペースを半分程度に縮小し、出社する人を40%減らす計画を明らかにした。

*最終段落を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米潜水艦がイラン軍艦を魚雷で撃沈、87人死亡 スリ

ワールド

イラン、米CIAに停戦に向けた対話の用意示唆=報道

ビジネス

ミランFRB理事、年内利下げ継続を主張 「イラン攻

ビジネス

金利据え置きを支持、インフレ見通しはなお強め=米ク
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 7
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 8
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中