ニュース速報

ビジネス

ECB、国債利回り上昇「緊密に注視」 対応余地ある=総裁

2021年02月23日(火)01時26分

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は22日、 国債利回りのこのところの上昇を「緊密に注視」していると述べた。8日撮影(2021年 ロイター/ Olivier Matthys)

[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は22日、 国債利回りのこのところの上昇を「緊密に注視」していると述べた。

ユーロ圏国債利回りは米国債利回りの上昇を反映し、年初から上昇。ECB当局者はこれまでのところ、名目利回りは必ずしも適切な指標にはならないなどとして重要視しない姿勢を示してきた。ただここにきてインフレ調整後の実質利回りも上向き始めたことで、ECBが先ず口先介入、続いて国債買い入れ増額で対応せざるを得なくなるとの観測が出ている。

ラガルド総裁は講演で「金融政策の伝達経路の下流で起きていることを早期に反映する指標となるため、リスクフリーのオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)金利と国債利回りは特に重要だ」とし、「ECBは長期的な名目国債利回りの展開を動きに注視している」と述べた。

その上で、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の枠はまだ約1兆ユーロ残っており、ECBには「まだかなりの対応余地と柔軟性」が残されていると指摘。パンデミック(世界的大流行)が収束するまで良好な資金調達状況を維持すると改めて確約した。

ラガルド総裁の発言を受け、ユーロ圏国債利回りは大きく低下。独10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0.35%。朝方の取引ではマイナス0.278%と、8カ月ぶりの高水準を付けていた。イタリア10年債利回りも約4bp低下の0.58%。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン「戦争回避のプロセス歓迎」、大統領がサウジ皇

ワールド

ブラックロックのリーダー氏、FRB議長の最有力候補

ワールド

ウクライナ東部ハルキウで旅客列車にドローン攻撃、4

ワールド

米国境責任者、ミネソタ州知事と会談 市民射殺事件で
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化はなぜ不可逆なのか
  • 3
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに...宇宙船で一体何が?
  • 4
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    「恐ろしい...」キリバスの孤島で「体が制御不能」に…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    生活保護と医療保険、外国人「乱用」の真実
  • 10
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中