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ECB、融資条件を巡る議論重要 緩和効果波及で=仏中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は26日、ECBは引き続きインフレ目標にコミットしているが、緩和的な金融政策によって経済をよどみなく循環させるためには融資条件に焦点を当てる必要があると述べた。フランクフルトのECB本部で2019年7月撮影(2021年 ロイター/Ralph Orlowski)
[パリ 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は26日、ECBは引き続きインフレ目標にコミットしているが、緩和的な金融政策によって経済をよどみなく循環させるためには融資条件に焦点を当てる必要があると述べた。
ECBは長期にわたり、インフレ率を中期的に2%をやや下回る水準に近づけることにコミットしてきたが、新型コロナウイルス禍ではユーロ圏をパンデミック(世界的大流行)による経済的影響から回復させるために「好ましい融資条件」の維持を確約している。
ビルロワドガロー氏は世界経済フォーラム(WEF)主催のオンライン会合で、「われわれの目標がインフレ率であることに変わりはない」とした上で、融資条件を協議する理由として、好ましい融資条件を確保することが緩和効果の完全なる波及に資するためとした。
ロイターは22日、複数の関係筋の話として、ECBがユーロ圏の借り入れコストを計る方法について、3月の理事会で踏み込んだ討議を行う方針と報じた。
ビルロワドガロー氏はまた「金融政策は量だけではなく波及経路の質にも関係しており、単一の指標やイールドカーブ・コントロールなどの自動化された一つの市場操作に制限されるものではなく、判断と裁量が組み込まれている」と語った。