ニュース速報

ビジネス

ドコモ、月2980円の新プラン 月内に現行料金の値下げも発表へ

2020年12月03日(木)18時18分

 12月3日、NTTドコモは、携帯電話のデータ通信20ギガバイト(GB)で月額2980円とする新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表した。写真は都内で2017年6月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 3日 ロイター] - NTTドコモは3日、携帯電話のデータ通信20ギガバイト(GB)で月額2980円とする新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表した。10月に発表したKDDIやソフトバンクの20GBの新プランより安い価格設定とした。2021年3月に提供を開始する。

通信各社は、菅義偉政権による携帯電話料金の値下げ要請を踏まえて低価格プランを相次いで打ち出しているが、会見した井伊基之社長はドコモの新料金プランについて「競争戦略上の打ち手」と説明。ドコモは若い世代の顧客層が弱く「ピッタリしたプランがなかった」との認識を示した。

既存の料金プランについても「5G(第5世代通信網)の利用促進に向けて、シンプルかつお得な料金に変えていく」と述べた。詳細は12月中に改めて発表する予定。「サブブランドはつくらず、メインだけでプランを複数作っていきたい」とした。

井伊社長は「他社に勝てる価格」と強調。料金の引き下げは減収につながりかねないが「その分を付加価値サービスでどう埋めていくかが経営者としての責任」だと述べた。井伊社長は、通信料金は下がっていく方向との見方を示し、5G普及期にはIoT(モノのインターネット)やソリューションといった法人ビジネス、消費者向けでは映像配信などが重要だとした。「そのためには顧客基盤が大事」と指摘し、ポイント利用や回線契約を伸ばしていく考えを示した。

新プラン「アハモ」は第4世代(4G、LTE)通信網と5Gに対応する。5分以内の国内通話は無料で、海外82カ国・地域でのデータ通信も20GBまで追加料金なしで利用できる。実店舗でなく基本的にオンラインで受け付けるほか、サービスを絞り込むことなどで効率化を図った。

KDDIは格安ブランドのUQモバイルがデータ20GBで3980円の新料金プランを来年2月から、ソフトバンクは同じくワイモバイルでデータ20GBと10分以内の国内通話無料をセットにした月4480円のプランを今年12月下旬から、それぞれ提供すると発表していた。

*会見での発言を追加して再送します。

(平田紀之 編集:青山敦子)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

GMメキシコ工場で生産を数週間停止、人気のピックア

ビジネス

米財政収支、6月は270億ドルの黒字 関税収入は過

ワールド

ロシア外相が北朝鮮訪問、13日に外相会談

ビジネス

アングル:スイスの高級腕時計店も苦境、トランプ関税
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「裏庭」で叶えた両親、「圧巻の出来栄え」にSNSでは称賛の声
  • 2
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 5
    セーターから自動車まで「すべての業界」に影響? 日…
  • 6
    トランプはプーチンを見限った?――ウクライナに一転パ…
  • 7
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 8
    『イカゲーム』の次はコレ...「デスゲーム」好き必見…
  • 9
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 10
    日本人は本当に「無宗教」なのか?...「灯台下暗し」…
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 6
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 7
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中