ニュース速報

ビジネス

米株4日ぶり反落、大統領候補討論会控え警戒感

2020年09月30日(水)06時21分

米国株式市場は4営業日ぶりに反落。29日夜に開催される第1回米大統領候補テレビ討論会への警戒感から、売りが広がった。ニューヨーク証券取引所で3月撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は4営業日ぶりに反落。29日夜に開催される第1回米大統領候補テレビ討論会への警戒感から、売りが広がった。

レノックス・ウェルス・アドバイザーズの最高投資責任者デービッド・カーター氏は「今夜のテレビ討論会が市場を動かす可能性があるため、投資家は大きな動きに出ることに消極的だ」と指摘。「大統領選や経済対策など、ワシントンの動向が市場の主要材料になっている」と述べた。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、大統領選挙で民主党候補のバイデン前副大統領が勝利し、民主党が議会上下両院で過半数を獲得すれば、2024年にかけてS&P総合500種企業の収益が若干押し上げられる要因になるとの見方を示した。

一方、トランプ大統領が再選されれば、ヘルスケアやクリーンエネルギーなどのセクターに影響が及ぶ一方、一部セクターは法人税減税の恩恵を受ける可能性がある。

ペロシ米下院議長はこの日、新型コロナウイルス経済対策を巡り、ムニューシン財務長官と協議し、週内の合意に期待を表明した。

コンファレンス・ボード(CB)が朝方発表した9月の米消費者信頼感指数が3月以来の高水準となったことは、一時相場を下支えた。

この日は、前日上昇していたアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムが軒並み反落し、ナスダック総合とS&Pを圧迫した。

S&P主要11セクターでは通信サービス<.SPLRCL>を除き、全てが下落して終了。とりわけエネルギー<.SPNY>と金融<.SPSY>の下げが目立った。

一方、個別銘柄では製薬ソレント・セラピューティクスが14.3%急伸。新型コロナウイルス抗体を巡る試験で、有望な結果が示されたことが好感された。

ウエアラブル端末のフィットビットも5.8%高。関係筋によると、欧州連合(EU)が、米アルファベット傘下グーグルによるフィットビット買収計画を承認する見通しとなった。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.53対1の比率で上回った。ナスダックでも1.07対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は83億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27452.6 -131.40 -0.48 27560. 27605. 27338. <.DJI>

6 24 60 09

前営業日終値 27584.0

6

ナスダック総合 11085.2 -32.28 -0.29 11109. 11153. 11065. <.IXIC>

5 00 23 63

前営業日終値 11117.5

3

S&P総合500種 3335.47 -16.13 -0.48 3350.9 3357.9 3327.5 <.SPX>

2 2 4

前営業日終値 3351.60

ダウ輸送株20種 11301.0 -139.94 -1.22 <.DJT>

1

ダウ公共株15種 808.99 -1.21 -0.15 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2242.52 +4.88 +0.22 <.SOX>

VIX指数 26.27 +0.08 +0.31 <.VIX>

S&P一般消費財 1199.70 -9.51 -0.79 <.SPLRCD>

S&P素材 396.35 -2.89 -0.72 <.SPLRCM>

S&P工業 652.39 -5.84 -0.89 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 651.25 -4.05 -0.62 <.SPLRCS>

S&P金融 395.37 -4.60 -1.15 <.SPSY>

S&P不動産 217.76 -1.26 -0.58 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 228.03 -6.39 -2.73 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1210.72 -0.94 -0.08 <.SPXHC>

S&P通信サービス 195.26 +0.55 +0.28 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2036.10 -6.22 -0.30 <.SPLRCT>

S&P公益事業 299.06 -0.23 -0.08 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.38億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23500 - 20 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 23450 - 70 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国、外資優遇の対象拡大 先進製造業やハイテクなど

ワールド

リビア軍参謀総長ら搭乗機、墜落前に緊急着陸要請 8

ビジネス

台湾中銀、取引序盤の米ドル売り制限をさらに緩和=ト

ビジネス

政府、25・26年度の成長率見通し上方修正 政策効
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 6
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中