ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は反落、139円安 連休中の株安を嫌気

2020年09月23日(水)12時28分

前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比139円97銭安の2万3220円33銭となり、反落した。写真は株価と為替を表示する電子ボードの前を歩く男性。都内で17日撮影。(2020年 ロイター/Issei Kato )

[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比139円97銭安の2万3220円33銭となり、反落した。22日の米国株式市場は反発したものの、東京市場は連休中の米市場の軟調な動きを消化する展開となった。ただ、外為市場ではドル/円が105円台での推移となるなど、円高進行が一服。日経平均は大きく崩れることなく推移し、市場では底堅いとの声も聞かれた。

22日の米国株式市場で主要株価3指数は反発して取引を終えた。米議会による新たな財政刺激策が遅れる見通しや新型コロナウイルスの感染拡大で迅速な景気回復期待が後退しているものの、大幅高となったアマゾン・ドット・コムが相場をけん引した。

18日までの米国株式市場では、主要3指数が週間でそろって3週連続の下落となったほか、21日はダウ工業株30種<.DJI>が509ドルも下げて取引を終える展開となった。新たな財政刺激策が遅れる見通しに加え、新型コロナウイルス感染が再拡大している欧州でのロックダウン(都市封鎖)再導入に懸念が高まったことが嫌気された。

日経平均は前営業日比114円41銭安の2万3245円89銭と反落スタート。一時下げ幅を205円85銭まで拡大したが、全体的には方向感に乏しく、2万3200円近辺での一進一退の値動きが継続した。前場の上下の値幅は約119円にとどまった。

TOPIXは0.54%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3496億0300万円。東証33業種では鉱業、鉄鋼、不動産業などの28業種が値下がり、海運業、小売業、陸運業などの5業種が値上がりとなった。

市場では「ドル/円が105円台に戻ったほか、米株先物は昨日の反発の流れを引き継ぎプラス圏での推移となっており、思いのほか底堅い。加えて、来週28日は配当権利付最終日。配当取りも下支えとなっているのだろう」(三井住友DSアセットマネジメントのシニアストラテジスト、市川雅浩氏)との声が出ていた。

個別ではHOYA<7741.T>は連日の年初来高値を更新したほか、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>などの半導体関連がしっかり。22日の米国株式市場で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発したことを好感した。

東証1部の騰落数は、値上がりが630銘柄、値下がりが1483銘柄、変わらずが61銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米の和平案、ウィットコフ氏とクシュナー氏がロ特使と

ワールド

米長官らスイス到着、ウクライナ和平案協議へ 欧州も

ワールド

台湾巡る日本の発言は衝撃的、一線を越えた=中国外相

ワールド

中国、台湾への干渉・日本の軍国主義台頭を容認せず=
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 7
    「裸同然」と批判も...レギンス注意でジム退館処分、…
  • 8
    Spotifyからも削除...「今年の一曲」と大絶賛の楽曲…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中