ニュース速報

ビジネス

円が対ドルで7週ぶり高値、欧州コロナ感染拡大で安全買い=NY市場

2020年09月19日(土)06時19分

ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで5日連続で上昇し、7週間ぶりの高値を付けた(2020年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで5日連続で上昇し、7週間ぶりの高値を付けた。欧州で新型コロナウイルス感染が急拡大していることに加え、米国で追加景気対策法案を巡る与野党間の協議に進展が見られないことで、安全通貨としての円の需要が高まった。

週足で主要6通貨に対するドル指数<=USD>は8月以来初めて下落。市場関係者は、11月3日の米大統領選挙を控え市場が神経質になっていることや、米中間の緊張の高まりなどもドル軟調の要因として挙げている。

英ポンドは、新型ウイルス感染の拡大を受け全国的なロックダウン(都市封鎖)の再導入がを検討されていると伝わったことで下落。イングランド銀行(英中銀)が17日にマイナス金利政策について言及したことも重しになっている。

欧州ではフランスでも感染が急拡大。OANDA(ニューヨーク)のシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、新型ウイルス感染再拡大を巡る懸念が増大していることで「リスク回避」の姿勢が高まっていると指摘。「欧州諸国はウイルスとの戦いで今は負けているように見える」とし、「経済活動の再開については失望的なニュースが増えており、リスク選好の重しとなる」と述べた。

ユーロは対ドルでほぼ横ばいの1.1851ドル。ただ対円では過去5日間で4日下落した。終盤の取引でユーロ/円は123.90円。

ドル/円は一時104.27円まで下落し、7月31日以来の安値を更新。終盤の取引では0.19%安の104.53円。

BKアセット・マネジメントの外為戦略部門マネジング・ディレクター、ボリス・ショレスバーグ氏は「日銀による量的緩和にもかかわらず、日本の市場状況は見かけよりもかなりタイトになっている」と指摘。「これにより円に対する大きな傾きが見られている」と述べた。

市場関係者は、日本の金融市場が来週21日と22日に休場となるため、薄商いに備えた動きが円の上昇に寄与した可能性もあるとしている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米戦略石油備蓄の第1弾、来週末までに供給 8600

ビジネス

日立とGEベルノバ、東南アジアで小型モジュール炉導

ワールド

米商務省、AI半導体輸出の新規則案を撤回 公表から

ワールド

北朝鮮が約10発の弾道ミサイル発射、東海岸沖の海に
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切りは常軌を逸している」その怒りの理由
  • 3
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド太平洋防衛
  • 4
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 5
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 6
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 7
    イラン攻撃のさなか、トランプが行った「執務室の祈…
  • 8
    『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントに…
  • 9
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 10
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中