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米株下落、FOMC議事要旨受け アップル時価総額一時2兆ドル超え

2020年08月20日(木)06時36分

米国株式市場では、取引時間中にS&P総合500種とナスダック総合が過去最高値を更新したものの、不安定な取引の中、下落して終了した。ニューヨーク証券取引所で3月撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場では、取引時間中にS&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>が過去最高値を更新したものの、不安定な取引の中、下落して終了した。

米連邦準備理事会(FRB)が午後に公表した7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、新型コロナウイルス流行を受けた景気低迷からの回復について、かなりの先行き不透明感が存在するとの懸念が示された。

また、5、6月に回復した雇用は減速した公算が大きく、労働市場の一段の「大幅な改善」は経済活動の「幅広く持続的な」再開にかかっているという見解が示されたほか、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)などのハト派的な政策の導入に当局が現時点で否定的であることが分かった。

ジョーンズ・トレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイク・オルーク氏は、FOMC議事録では前回と同様に慎重な姿勢が示されたとし、「投資家が期待したかもしれないYCCや一部の極端な措置について、FRBがあまり前向きではないという事実が懸念された」と述べた。

アップルは一時、時価総額が米企業として初めて2兆ドルを突破した。終値は0.12%高。

午前の取引では、小売大手ターゲットとホームセンター大手ロウズの好調な第2・四半期決算が市場心理を押し上げた。ターゲットは12.65%急伸。ロウズは0.23%高で取引を終えた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.62対1の比率で上回った。ナスダックでも1.23対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は86億1000万株。直近20営業日の平均は97億2000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27692.8 -85.19 -0.31 27811. 27920. 27647. <.DJI>

8 26 42 67

前営業日終値 27778.0

7

ナスダック総合 11146.4 -64.38 -0.57 11214. 11257. 11132. <.IXIC>

6 80 42 10

前営業日終値 11210.8

4

S&P総合500種 3374.85 -14.93 -0.44 3392.5 3399.5 3369.6 <.SPX>

1 4 6

前営業日終値 3389.78

ダウ輸送株20種 10883.1 +18.00 +0.17 <.DJT>

2

ダウ公共株15種 817.16 -3.21 -0.39 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2200.77 -13.89 -0.63 <.SOX>

VIX指数 22.50 +0.99 +4.60 <.VIX>

S&P一般消費財 1208.71 -8.73 -0.72 <.SPLRCD

>

S&P素材 392.72 -1.26 -0.32 <.SPLRCM

>

S&P工業 645.80 -1.84 -0.28 <.SPLRCI

>

S&P主要消費財 657.98 -4.87 -0.74 <.SPLRCS

>

S&P金融 407.91 -0.31 -0.08 <.SPSY>

S&P不動産 219.35 -4.51 -2.02 <.SPLRCR

>

S&Pエネルギー 277.05 -3.24 -1.16 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1245.63 -4.41 -0.35 <.SPXHC>

S&P通信サービス 198.34 -0.89 -0.45 <.SPLRCL

>

S&P情報技術 2017.41 -5.51 -0.27 <.SPLRCT

>

S&P公益事業 302.73 -0.96 -0.32 <.SPLRCU

>

NYSE出来高 8.14億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 23125 - 5 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 23115 - 15 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
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