ニュース速報

ビジネス

7月のアジア株、海外勢は2カ月連続の買い越し

2020年08月11日(火)19時54分

 8月11日、海外投資家は7月にアジア株を買い越した。買い越しは2カ月連続。写真は2015年8月、バンコクで撮影(2020年 ロイター/Chaiwat Subprasom)

[11日 ロイター] - 海外投資家は7月にアジア株を買い越した。買い越しは2カ月連続。アジア経済の回復を背景にハイテク株の買いが膨らんだ。

インド、インドネシア、フィリピン、韓国、台湾、タイ、ベトナムの各証券取引所のデータによると、海外勢の7月の買い越し額は12億ドル。6月は44億ドルの買い越しだった。

アジア太平洋株価指数<.MIAP00000PUS>は7月に4.29%上昇。ハイテク株が12.8%値上がりした。

ANZのアジアリサーチ担当トップ、Khoon Goh氏は「世界的に潤沢な流動性、アジア経済の回復、アジアでの新型コロナウイルスの感染ペース鈍化を背景に資金が流入した」と指摘。「ドル安もアジアの資産価格を支える要因となっている」と述べた。

地域別では、ハイテク株の多い韓国株が7億2560万ドルの流入超。台湾株にも1億8939万ドルの海外資金が流入した。

流入額トップはインド株で、10億2000万ドルの流入。新型コロナの感染拡大が懸念されているにもかかわらず、海外資金が流入した。

一方、タイ株は3億1530万ドルの流出と、11カ月連続の売り越しとなった。フィリピン株も1億2400万ドルの流出で、9カ月連続の売り越し。

フィリピンでは6月のロックダウン(都市封鎖)解除後に、新型コロナの感染者が7倍近く増え13万6000人を超えた。死者も2倍以上に増えている。マニラ周辺では先週、ロックダウンが再導入された。

インドネシア株とベトナム株も、7月は海外資金が流出した。

IGのマーケット・ストラテジスト、Jingyi Pan氏は「強弱まちまちだ。中国を除くアジア市場は、全体としては年末に向け回復するとみられる。投資家が慎重に市場に戻ってくる可能性がある」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア海軍副司令官が死亡、クルスク州でウクライナの

ワールド

インドネシア中銀、追加利下げ実施へ 景気支援=総裁

ビジネス

午前の日経平均は小幅続伸、米株高でも上値追い限定 

ビジネス

テスラ、6月の英販売台数は前年比12%増=調査
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 7
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 5
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中