ニュース速報

ビジネス

トルコ中銀、いずれは利上げの必要 通貨防衛策枯渇=格付け会社

2020年08月08日(土)05時35分

[ロンドン 7日 ロイター] - トルコ当局の通貨リラ防衛策が枯渇しつつある中、格付け会社はトルコ中央銀行がいずれ利上げに踏み切らざるを得ないとの見方を強めている。 

トルコリラはここ2週間下落しており、この日は1ドル=7.365リラと、過去最安値を更新。ただ、トルコ中央銀行が一部の資金調達コストを引き上げ始めるなど対応に動いたことで、やや持ち直した。

格付け会社ムーディーズのリードソブリンアナリスト、サラ・カールソン氏は「トルコはかなり長い間、暗中模索してきたが、こうした状況を長く続けることはできない。ある時点で足を踏み外す」と指摘。政策担当者は、経済に短期的な痛みを伴っても長期的に恩恵をもたらす改革を推し進める必要があると述べた。

その上で、1年におよぶ利下げサイクルを経て現在8.25%にある政策金利を引き上げたとしても、基調的な問題の解決には至らない可能性があるとし、「基調的な問題は、国内の投資需要に見合う国内貯蓄が慢性的に不足していることだ」と述べた。

格付け会社S&Pグローバル・レーティングのアソシエート・ディレクター、マクシム・リャブニコフ氏は、トルコ中銀は今年に入り外貨準備をかなり使い果たしており、介入の余地は限られていると指摘。利用可能な外貨準備は昨年の約300億ドルから、今年は100億ドルを下回る水準に目減りするとの見方を示した。

エルドアン大統領は金利上昇に反対。この日、リラ相場のボラティリティーの高まりは一時的なもので、新型コロナウイルス感染拡大が主要な問題との見方を示している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は下げ幅拡大、1900円超安 半導体株安い

ワールド

重要鉱物の供給集中、買い手連合が最善の対処法=カナ

ビジネス

ホギメディカル、カーライルのTOBが成立

ワールド

イラン女子校攻撃で調査要求、国連人権事務所「実行者
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 5
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中