ニュース速報

ビジネス

ドル上昇、7月は10年ぶり大幅下落=NY市場

2020年08月01日(土)06時25分

ニューヨーク外為市場では、このところ大きく下落していたドルに対する買い戻しが入り、ドルは上昇した(2020年 ロイター/Rick Wilking)

[ニューヨーク 31日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、このところ大きく下落していたドルに対する買い戻しが入り、ドルは上昇した。

主要6通貨に対するドル指数<=USD>は7月は4.1%下落。1カ月の下落率としては2010年9月以来の大きさとなった。新型コロナウイルス感染の再拡大のほか、一部経済指標で米景気回復の失速が示されたことが重しとなり、7月の下落の大部分は最後の10日間のものだった。

この日発表の経済指標では、6月の個人消費支出(季節調整済み)が前月比5.6%増と、2カ月連続で伸びた。インフレ調整後の個人消費は5.2%増。5月は8.4%増だった。

これを受け、ドルは上昇。ドル指数は一時は92.539と、18年5月以来の低水準を付けたものの、その後は上向き、終盤の取引では0.6%高の93.377。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ボリス・ショレスバーグ氏は「金利低下でドルの魅力は凋落している上、市場ではドルを巡る政治リスクも意識され始めている」と指摘。「この日は若干のショートカバーが入ったに過ぎない」と述べた。

ユーロ/ドルは0.51%安の1.1786ドル。欧州連合(EU)統計局が発表した第2・四半期の域内総生産(GDP)速報値は前期比12.1%減と、現行方式で統計を取り始めた1995年以来、最大の減少となった。ただユーロ相場に大きな影響は出なかった。

ドルは円に対し一時4カ月半ぶりの安値を付けたが、終盤の取引では1%高の105.77円。

英ポンドは対ドルで0.03%高の1.3097ドル。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 8
    三船敏郎から岡田准一へ――「デスゲーム」にまで宿る…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中