ニュース速報

ビジネス

ドル下落、根強いコロナ懸念もリスク選好底堅く=NY市場

2020年07月09日(木)06時10分

ニューヨーク外為市場では、ドルが下落し2週間ぶりの安値を付けた。3月撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが下落し2週間ぶりの安値を付けた。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念される一方、米ハイテク株やコモディティー価格が上昇するなど、底堅いリスク選好が見られた。

ユーロ/ドルは3週間ぶりの水準に上昇。豪ドルやニュージーランドドル、カナダドルなどコモディティー通貨も値上がりした。米国株式市場ではハイテク株の多いナスダック総合指数<.IXIC>が終値ベースの最高値を更新した。

OANDA(ニューヨーク)のシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「投資家は株式相場の値上がりが早々には終了しないとの確信を強めているようだ。これは世界的な景気刺激対応が今後も継続するとの期待に基づいている」と述べた。

米疾病対策センター(CDC)は8日、全米のコロナ感染者数が5万0304人増加し298万2900人になったと発表。死者は932人増の13万1065人。

ドルは通貨バスケット<=USD>に対し0.5%安の96.479。

ドルは50日移動平均線が200日移動平均線を下回り、いわゆるデッドクロスが出現。デッドクロスはテクニカル的に弱気サインと認識される。

ユーロ/ドルは0.5%高の1.1329ドル。

豪ドル は0.5%高の0.6981米ドル。ニュージーランドドルは0.4%高の0.6573米ドル。カナダドル は0.7%高の1米ドル=1.3509カナダドル。

ドル/円は0.2%安の107.24円。ドル/スイスフランは0.5%安の0.9380フラン。

ポンド/ドル は0.6%高の1.2613ドル。英国のスナク財務相は8日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた企業の人員削減による雇用危機の回避に向け、総額300億ポンド(377億ドル)の対策を発表した。

オフショア人民元 は7.0129元と横ばい。過去2日間、値上がりしていたが、この日は中国人民銀行(中央銀行)が設定した基準値が予想より元安だった。

ドル/円 NY終値 107.25/107.27

始値 107.54

高値 107.59

安値 107.21

ユーロ/ドル NY終値 1.1329/1.1331

始値 1.1281

高値 1.1351

安値 1.1277

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独ZEW景気期待指数、12月は45.8に上昇 予想

ワールド

ウクライナ提案のクリスマス停戦、和平合意成立次第=

ビジネス

EUの炭素国境調整措置、自動車部品や冷蔵庫などに拡

ビジネス

EU、自動車業界の圧力でエンジン車禁止を緩和へ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 9
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 10
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中