ニュース速報

ビジネス

日経平均続落、米株安と米国の新型コロナ感染者数増加を嫌気 

2020年07月08日(水)16時02分

 7月8日、東京株式市場で日経平均は続落した。オーバーナイトの米国株式市場が軟調だったことや、米国で新型コロナウイルス感染者数が急増していることを受け、幅広い銘柄で売りが先行した。写真は2018年10月、東京都内で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。オーバーナイトの米国株式市場が軟調だったことや、米国で新型コロナウイルス感染者数が急増していることを受け、幅広い銘柄で売りが先行した。日経平均は米株先物に追随する動きとなり、一時はプラス圏に浮上する場面も見られたが、手掛かり材料に欠けるため終始見送りムードが支配した。

7日の米国株式市場は下落。新型コロナの新規感染者数が一段と増加したことを受け、利益確定売りが優勢となった。S&P総合500種<.SPX>が前日まで今年最長の続伸となっていた反動も出た。

日経平均株価は前日の米国株式市場の流れを引き継ぎ、続落スタート。一時プラス転換し、前営業日比53円高い水準まで上値を伸ばしたが、その後再びマイナス圏に転落した。大引けにかけては下げ幅を拡大し、安値引けとなった。

市場では「米国各州で感染者数が増加していることが嫌気されている。2万3000円を付ける材料に乏しいなか、感染者数の増加もあり、売りが出やすい価格帯である2万2500円まで下落した後、下げのスピードが高まった可能性がある」(運用会社)との声が出ていた。

TOPIXも続落。東証33業種では全業種が値下がり。鉄鋼、その他製品、保険業、銀行業、その他金融業、繊維業などが値下がり率上位となった。

個別では、イオンモール<8905.T>が6.26%安となり大幅続落。7日に発表した2021年2月期第1・四半期(3─5月)の連結業績で、純損益が134億円の赤字(前年同期は79億円の黒字)となったことが嫌気された。通期連結純損益も40億円の赤字(前期は342億円の黒字)を見込む。赤字転落は上場以来初となる。

東証1部の騰落数は、値上がりが420銘柄に対し、値下がりが1686銘柄、変わらずが65銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値 22438.65 -176.04

寄り付き 22481.61

安値/高値 22438.65─22667.95

TOPIX<.TOPX>

終値 1557.23 -14.48

寄り付き 1565.26

安値/高値 1557.23─1579.84

東証出来高(万株) 115596

東証売買代金(億円) 21599.15

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ビットコイン再び9万ドル割れ、一時6.1%安 強ま

ワールド

プーチン氏、2日にウィットコフ米特使とモスクワで会

ビジネス

英住宅ローン承認件数、10月は予想上回る 消費者向

ビジネス

米テスラ、ノルウェーの年間自動車販売台数記録を更新
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業界を様変わりさせたのは生成AIブームの大波
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 7
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 8
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 9
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 10
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中