ニュース速報

ビジネス

地域金融機関、企業の資金繰り支援が最優先課題=遠藤金融庁長官

2020年07月03日(金)17時59分

[東京 3日 ロイター] - 金融庁の遠藤俊英長官は3日、時事通信社の金融懇話会で、地域金融機関は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた企業の資金繰り支援を最優先課題として取り組むべきだと述べた。人口減・低金利持続といった構造問題の克服に向け、ビジネスモデルの改革の必要性も改めて訴えた。

金融庁は地域金融機関に対して、預貸業務を中心とする伝統的なコマーシャルバンクから脱皮し、地域のために付加価値の高い金融サービスを提供するビジネスモデルへの転換を急ぐよう求めてきた。遠藤長官は、コロナ後は「(改革を成し遂げなければならない)時間軸が短くなる」と指摘。「金融機関はただ漫然と今の状況を続けているのではなく、今の状況において自分たちはどういう対応をとるべきなのか、どういう道を進んでいくべきなのか考え抜いて決断していくことが重要だ」と語った。

公的資金の申請期限を2026年3月まで延長することを柱とする金融機能強化法の改正法案が通常国会で成立した。遠藤長官は、金融機関が資本注入を受けるかどうかは選択肢の1つにすぎず、改正法は環境整備の一環だと述べた。

また「異業種だからいいとか悪いとか、同業種との合併を進めるべきだとか控えるべきだとか、当局としてこう進むべきだというのはない」と述べ、地域金融機関が他の金融機関と経営統合に踏み切るかどうかは「金融機関が経営判断すべき話だ」と強調した。

(和田崇彦 編集:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル、「テロ攻撃」認定のパレスチナ人死刑法案

ワールド

ゼレンスキー氏、中東歴訪「成功」 安保協力協定締結

ビジネス

米国株式市場=総じて下落、イランとの協議巡る楽観論

ビジネス

FRB政策「良好な位置」、異例の局面に対応可能=N
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思われるドローンの攻撃を受け大炎上
  • 4
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 7
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 8
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中