ニュース速報

ビジネス

エアバス、1年以内に1.5万人削減 コロナ危機受け

2020年07月01日(水)10時09分

 6月30日、欧州航空機大手・エアバスは、1年以内に1万5000人を削減する計画を30日に発表した。写真は仏国内で4月撮影(2020年 ロイター/Stephane Mahe)

[トゥールーズ(フランス)/パリ 30日 ロイター] - 欧州航空機大手・エアバスは、1年以内に1万5000人を削減する計画を30日に発表した。 新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が打撃を受ける中、エアバスの将来のために必要な措置だとした。

エアバスは、新型コロナの影響で向こう2年間の生産が当初計画より40%減少すると想定している。

ギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、航空業界が置かれている深刻な危機を踏まえると、他に選択肢はなかったと説明。「直視せざるを得ない現実であり、エアバスの長期的な見通しを確保しようとしている」と述べた。

国別の削減数はフランスが5000人、ドイツが5100人、スペインが900人、英国が1700人、その他が1300人。2021年半ばまでに削減する。これに加え、コロナ危機前に発表した独プレミアム・エアロテック部門での900人も含めて約1万5000人の削減となる。エアバスは世界全体で13万5000人を雇用する。

まず、自主退職や早期退職などを募るとしたが、強制解雇の可能性も排除していない。

人員削減を巡っては、各国政府や労働組合との厳しい協議が予想される。エアバスの発表を受け、組合はすでに強制解雇に抵抗する構えを示している。2008年のリストラの際には、ストライキや抗議活動が起きた経緯がある。

労組「CFE─CGC」のフランソワーズ・バリン氏は「雇用を守るため大きな戦いになる」と述べた。

英国の労組「ユニオン」は、エアバスの計画を「産業界の破壊行為」と非難。他の組合も強制解雇に反対する考えを示した。

航空業界への150億ユーロの支援策を6月に発表したフランス政府からも、批判の声が上がっている。仏財務省関係者は「エアバスが発表した削減数は行き過ぎだ。政府が用意した手段を全面的に活用して、人員削減を抑えることを期待する」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イランが国外と遮断状態に、最高指導者「トランプ代理

ワールド

XのAI「グロック」、画像生成を有料会員限定に 性

ワールド

トランプ大統領、公式発表前の雇用統計データをSNS

ビジネス

米高級百貨店サックス、11日にも破産申請か=報道
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「ならず者国家」への道なのか...トランプ、国連気候…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 9
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中