ニュース速報

ビジネス

ゴールドマンなどがテスラ株の判断引き下げ、1000ドルは割高

2020年06月13日(土)00時20分

 12日、米ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが、米電気自動車大手テスラの投資判断を引き下げた。写真はテスラのロゴ。2019年11月撮影(2020年 ロイター/Fabrizio Bensch)

[12日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが、米電気自動車大手テスラの投資判断を引き下げた。10日に初めて1000ドルの大台に乗せたテスラ株だが、割高な水準にあるとした。

2社はテスラ株の長期的な判断は引き続きポジティブとしながらも、現在の株価水準は電気自動車(EV)業界における競争激化などのリスクを過小評価していると指摘。

EV分野にはゼネラル・モーターズやフォード・モーターなど自動車大手も投資を強化し、ラインナップを拡大している。

モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は12日の顧客メモで、「より注意すべき主要な弱気のベクトルとして、米中貿易、短期的な需要、資本ニーズ、技術競争へのリスクを挙げる」と指摘した。

モルガン・スタンレーは投資判断を「アンダーウエート」に引き下げ、他の証券12社と並んで売りを推奨。ゴールドマンは「ニュートラル」に引き下げた。これにより、12社が「ホールド」、9社が「バイ」かそれ以上となった。

ゴールドマンのアナリスト、マーク・デレニー氏は11日、同社のファンダメンタルズに対するハードルは高まっていると指摘。目標株価は925ドルから950ドルに引き上げた。

一方、モルガン・スタンレーは目標株価を680ドルから650ドルに引き下げた。リフィニティブによると、この水準は目標株価中央値と同じ。

テスラ株は過去1年で360%急騰。12日午前の取引では1.3%安の約960ドルで推移している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局

ワールド

ポーランドの2つの空港が一時閉鎖、ロシアのウクライ

ワールド

タイとカンボジアが停戦に合意=カンボジア国防省
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 9
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中