ニュース速報

ビジネス

日本経済大変厳しい、先行きも極めて厳しい状況続く=経財相

2020年05月28日(木)19時26分

 5月28日、西村経済財政担当相は、5月の月例経済報告に関連して「日本経済は大変厳しい状況にあり、先行きも極めて厳しい状況続く」と述べた。写真は2019年10月、都内で撮影(2020年 ロイター/Peter Cziborra)

[東京 28日 ロイター] - 西村康稔経済財政担当相は28日、5月の月例経済報告に関連して「日本経済は大変厳しい状況にあり、先行きも極めて厳しい状況続く」と述べた。

西村担当相は、4―5月は緊急事態宣言の発出による外出自粛で「経済活動を抑制することを(国民に)お願いしてきた」と指摘。その結果、日本経済は「過去に例をみない厳しい状況が続いている」と説明した。

今回の月例経済報告では3カ月連続で雇用情勢の判断が下方修正された。西村氏は、有効求人数の減少や、労働時間の減少、休業者数が増加している現状を踏まえ、「(新型コロナウイルスの感染拡大による)様々な影響が雇用にも出てきている。こうした状況が続けば、当然、景気の下ぶれ要因になる」と警戒感を示した。

また、中国経済については「中国向け輸出が全体として底を打った感じがしている」との見方を示し、「中国経済が回復基調にあることは、日本経済にとってもプラスである」と強調。

同日、中国・北京で開かれた全国人民代表大会で、香港での反体制活動を厳しく取り締まる「国家安全法」の制定方針が採択されたが、これについて西村氏は「(香港情勢の)報道を見る限り、大変憂慮している」とコメント。「人権、一国二制度、金融を含めて香港の開かれた市場は、世界経済にとっても重要だ」との認識を示した。

(浜田寛子)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局

ワールド

ポーランドの2つの空港が一時閉鎖、ロシアのウクライ

ワールド

タイとカンボジアが停戦に合意=カンボジア国防省
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 9
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中