ニュース速報

ビジネス

独経済、新型コロナで金融危機時超えるマイナス成長も=経済相

2020年04月03日(金)02時43分

ドイツのアルトマイヤー経済相は2日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ドイツ経済は今年は2008─09年の世界的な金融危機時よりも大きく縮小する恐れがあるとの見解を示した。 フランクフルトで1日撮影(2019年 ロイター/KAI PFAFFENBACH)

[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツのアルトマイヤー経済相は2日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ドイツ経済は今年は2008─09年の世界的な金融危機時よりも大きく縮小する恐れがあるとの見解を示した。

アルトマイヤー経済相は、独経済は新型ウイルス抑制策導入前の1─2月は良好に推移していたが、3月に導入されたこうした措置の影響は4月に大きく表れ、5月に最も大きくなると予想。「上半期中に単月の経済成長率がマイナス8%を超えることもあると予想している」と述べた。

その上で「こうした落ち込みは08─09年の世界的な金融危機時と同等か、それ以上に厳しいものになる恐れがある」とし、「このことは独経済が今年、09年以来初めてリセッション(景気後退)に陥る可能性があることを示唆している」と述べた。

独経済は09年は5.7%のマイナス成長となったが、アルトマイヤー経済相は具体的な予想は示さなかった。

独政府経済諮問委員会は3月30日、新型ウイルス感染拡大により上半期に景気後退に陥ることは避けられないとし、今年は最大5.4%のマイナス成長になる可能性もあるとの見方を表明。独IFO経済研究所は新型ウイルスによる経済活動の停止がどの程度続くかにより、今年は5─20%のマイナス成長になる可能性があるとの見通しを示している。

ドイツ国内の新型ウイルスの感染者数は約7万3000人、感染による死者数は872人。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、台湾への武器売却承認 ハイマースなど過去最大の

ビジネス

今回会合での日銀利上げの可能性、高いと考えている=

ワールド

中国、「ベネズエラへの一方的圧力に反対」 外相が電

ワールド

中国、海南島で自由貿易実験開始 中堅国並み1130
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中