英中銀、ＬＩＢＯＲ代替金利への移行加速を銀行に要請

　２月２６日、イングランド銀行（英中央銀行）は、銀行に対しロンドン銀行間取引金利（ＬＩＢＯＲ）から代替金利への移行を急ぐよう求めた。写真は２０１９年２月、ロンドンの英中銀前で撮影（２０２０年　ロイター／Hannah McKay）

［ロンドン　２６日　ロイター］ - イングランド銀行（英中央銀行）は２６日、銀行に対しロンドン銀行間取引金利（ＬＩＢＯＲ）から代替金利への移行を急ぐよう求めた。

１０月以降、銀行がＬＩＢＯＲ商品を担保にイングランド銀行から資金を借り入れる場合、段階的にヘアカット（担保価値の削減率）を引き上げるとしている。

イングランド銀行は不正操作が発覚したＬＩＢＯＲを廃止し、ポンド翌日物平均金利（ＳＯＮＩＡ）への切り替えを進めたい意向。

イングランド銀行の市場部門エクゼクティブ・ディレクター、アンドリュー・ハウザー氏はデリバティブ業界の会合で「ポンド事業で全面的に（ＳＯＮＩＡを）採用し、ＬＩＢＯＲを永久に廃止するには、さらに決定的な移行の加速が必要だ」と述べた。

イングランド銀行は７月から複利ベースのＳＯＮＩＡ指数も公表する。