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米国株は下落、新型肺炎懸念やさえない米指標受け

2020年02月22日(土)07時19分

 21日、米国株式市場は下落して取引を終えた。ナスダックの下落率は約3週間ぶりの大きさだった。写真はニューヨーク証券取引所で撮影(2020年 ロイター/Andrew Kelly)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。ナスダックの下落率は約3週間ぶりの大きさだった。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、米経済指標がさえない内容だったことで、米経済成長に対する懸念が高まった。

前日に続きハイテク株が下げを主導。マイクロソフトやアマゾン、アップルなどがS&P500を押し下げた。

S&P情報技術<.SPLRCT>は2.3%安。中国との関連性が強い半導体株も急落し、フィラデルフィア半導体(SOX)指数<.SOX>は3%安となった。

中国当局は21日、新型コロナウイルスが湖北省以外の国内2カ所の刑務所でまん延し、計234人が感染したと発表。韓国では新たに100人超の新型コロナウイルスの感染が確認され、感染者は計204人に達した。

チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は、新型ウイルスが企業や投資家の「ワイルドカード」になっていると指摘。株価の最高値形成後に週末を迎える際には利益確定売りが見られると述べた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)<.VIX>は終値ベースで2月3日以来の高値を付けた。

金や債券に加え、一部のディフェンシブ株に資金が流入。S&P主要消費財<.SPLRCS>はこの日、プラス圏で取引を終了した。

IHSマークイットが21日発表した2月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値は新型コロナウイルスへの懸念が高まる中、サービス業と製造業がともに低迷した。

主要株価指数は週間でいずれも下落。ダウが1.4%、S&P500が1.3%、ナスダックが1.6%下げた。

個別銘柄ではドロップボックスが20%上昇。営業利益率の見通しを引き上げた。第1・四半期が予想外に増益となったディアは7%高だった。

スプリントは6%高。TモバイルUSと新たな合併条件で合意したと発表した。Tモバイルは0.9%下落した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.17対1の比率で上回った。ナスダックでも2.25対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は82億8000万株。直近20営業日の平均は76億6000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 28992.4 -227.57 -0.78 29146. 29146. 28892. <.DJI>

1 53 53 70

前営業日終値 29219.9

8

ナスダック総合 9576.59 -174.38 -1.79 9708.0 9715.9 9542.3 <.IXIC>

1 5 3

前営業日終値 9750.97

S&P総合500種 3337.75 -35.48 -1.05 3360.5 3360.7 3328.4 <.SPX>

0 6 5

前営業日終値 3373.23

ダウ輸送株20種 10908.9 -124.02 -1.12 <.DJT>

4

ダウ公共株15種 948.74 -3.66 -0.38 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1891.05 -58.20 -2.99 <.SOX>

VIX指数 17.08 +1.52 +9.77 <.VIX>

S&P一般消費財 1031.02 -17.14 -1.63 <.SPLRCD>

S&P素材 378.91 -1.52 -0.40 <.SPLRCM>

S&P工業 704.12 -3.13 -0.44 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 664.57 +1.84 +0.28 <.SPLRCS>

S&P金融 509.70 -5.00 -0.97 <.SPSY>

S&P不動産 259.71 +0.98 +0.38 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 405.93 -5.18 -1.26 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1203.41 +0.38 +0.03 <.SPXHC>

S&P通信サービス 189.12 -2.68 -1.40 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1743.28 -40.14 -2.25 <.SPLRCT>

S&P公益事業 355.67 -0.65 -0.18 <.SPLRCU>

NYSE出来高 11.09億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23195 - 95 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 23190 - 100 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
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