ニュース速報

ビジネス

新型肺炎、産業への影響は主に2月に表れる見込み=中国当局

2020年02月18日(火)15時10分

2月18日、中国の国有資産監督管理委員会の高官は会見し、新型コロナウイルスの感染拡大について、国内の様々な産業への影響は主に2月に表れるとの見通しを示した。北京で17日撮影(2020年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 18日 ロイター] - 中国の国有資産監督管理委員会(SASAC)の任洪斌副主任は18日会見し、新型コロナウイルスの感染拡大について、国内の様々な産業への影響は主に2月に表れるとの見通しを示した。

中国各地の当局者は、ウイルスの感染拡大を抑えるため移動制限など様々な措置を講じており、企業の生産やサプライチェーンに混乱が生じている。

任副主任は新型ウイルスによる事業への影響について、「1月は比較的、管理可能な影響だったが、2月は大きな影響が生じている」と指摘。消費者関連企業や業界チェーンの末端に位置する企業が最大の打撃を受けているとした。

石油精製・通信・電力・輸送など主力産業の中央政府系企業の95%以上が現在業務を行っているとも述べた。

会見に同席したSASACの報道官は、同委員会として中央政府系企業に対し、新型ウイルスの影響で商品の納入や支払いに苦慮している中小企業との契約を延長または修正するよう促す方針を示した。

また、さらなる感染拡大を防ぐため、海外事業に派遣する従業員の健康状態の監視を強化するよう国有企業に指示する考えを示した。

さらに、ウイルスの感染拡大により海外事業にも影響が生じているとし、国有企業が関係各国の政府に状況を説明すると述べた。

キャピタル・エコノミクスはリポートで、中国の第1・四半期国内総生産(GDP)が前期比で減少するのはほぼ確実と指摘。同グループのチーフエコノミスト、ニール・シアリング氏は「前期比2.5%の生産減を予想している」とした。

同氏はまた、ウイルスの感染拡大により世界のサプライチェーンに打撃が及んでおり、長期的な余波もあり得ると指摘。シナリオの1つとして、「世界経済にすでに広がっているグローバル化の巻き戻しが加速する可能性がある」との見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国、燃料価格に上限設定へ エネルギーショックから

ワールド

台湾行政院長のWBC観戦での訪日、中国が分裂主義的

ビジネス

中東情勢長期化すれば、スタグフレーションリスク=経

ビジネス

再送-〔アングル〕政策株解消で揺らぐ「岩盤」、物言
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 5
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 10
    最後のプリンスが「復活」する日
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中