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ECB、物価目標バンド検討も 柔軟性必要=エストニア中銀総裁
12月17日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるミュラー・エストニア中銀総裁は、インフレ目標に柔軟性を持たせる必要があると主張、目標バンドの設定を検討することも可能だとの認識を示した。フランクフルトのECB本部で5月撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[タリン 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるミュラー・エストニア中銀総裁は17日、インフレ目標に柔軟性を持たせる必要があるとした上で、目標の上限に幅を持たせるバンドの設定を検討することもあり得るとの認識を示した。
総裁はロイターに「一定の状況下では、2%前後で、おそらくこれまで以上の柔軟性を持たせてもよい」と発言。一部のメンバーが提案している目標バンドについて協議すべきだと語った。
ECBはインフレ率を「2%に近いが2%を下回る」水準に維持することを目標にしているが、インフレ率は2013年以降、目標を下回っている。
ECBは来年、インフレ目標などを中心に政策を幅広く見直す計画。ミュラー総裁は見直しでECBの物価管理能力や政策の修正手段などが検討されるとした上で「われわれに金融政策ほどの積極性は必要はない。むしろ一段と柔軟に対応できるし、当該目標の達成に是が非でもこだわることはない」と述べた。
ECB理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は17日、予想インフレ率が明確に2%近くまで戻り、コアインフレへの影響が目に見えるようになるまで、ECBの金融緩和政策は続くという考えを示した。
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