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米ウィー新会長、破綻リスクゼロと明言 創業者への支払いの妥当性強調

2019年10月24日(木)12時43分

10月23日、経営難に陥っている共有オフィス「ウィーワーク」運営会社の米ウィーカンパニーのマルセロ・クラウレ新会長は、創業者アダム・ニューマン氏に多額の支払いを行うことの妥当性を強調するとともに、現在はウィーが破綻する「リスクはゼロ」だと明言した。写真は米サンフランシスコのウィワークのオフィスで9月撮影(2019年 ロイター/Kate Munsch)

[23日 ロイター] - 経営難に陥っている共有オフィス「ウィーワーク」運営会社の米ウィーカンパニーのマルセロ・クラウレ新会長は23日、創業者アダム・ニューマン氏に多額の支払いを行うことの妥当性を強調するとともに、現在はウィーが破綻する「リスクはゼロ」だと明言した。社員集会での発言の録音内容をロイターが確認した。

ソフトバンクグループ<9984.T>が総額95億ドルのウィー支援策に合意したことを受け、ソフトバンクの最高執行責任者(COO)を務めるクラウレ氏が、ウィー立て直しのために会長として起用された。

この支援策にはソフトバンクがニューマン氏からウィーの株式を買い取ることや、同氏のJPモルガン・チェースからの借り入れ返済資金の融資、「顧問料」の支払いなどが盛り込まれている。

クラウレ氏は、こうしたニューマン氏への対応に関する社員からの質問に「アダムには一定レベルの感謝の気持ちをわれわれは持つことになる。なぜなら彼はこの事業を立ち上げた1人だからだ」と答え、ニューマン氏にも他の株主と同じように保有株を売る権利があるとの見方を示した。

複数の関係者が以前ロイターに明らかにしたところでは、ソフトバンクが今後ウィーの株主や社員を対象に実施する最大30億ドル相当の株式公開買い付けの一環として、ニューマン氏は9億7000万ドル相当までの持ち株を売却する権利を得ている。同氏は現在、ウィー株の5分の1強を保有している。

またクラウレ氏は、今回の支援を通じた新規資金の投入で、ウィーが生き残りに苦労することはなくなると指摘。その上で今後は、重点の置き方が大きく変わるとした。「世界は変貌を遂げた。成長ストリーがはやされることはなくなった」と強調。「顧客を喜ばせる素晴らしい商品を提供し、なおかつ利益を挙げられる企業の構築」が課題だと語った。

さらに、世界の各市場で「事業を展開するのが理にかなう」のはどこかを見極める必要があると説明。同社のウェブサイトによると、現在は、操業間近も含めて123カ国の856カ所に拠点がある。

クラウレ氏は、どれぐらいの規模のレイオフを行うかは分からないと語った。

関係者の話では、社員1万2500人のうち多ければ5000人、最少なら2000人がレイオフされる可能性がある。

*内容を追加しました。

ロイター
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