ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発、上げ幅一時250円超 米中間選控え慎重姿勢も

2018年11月06日(火)15時41分

 11月6日、東京株式市場で日経平均は反発した。米国株や為替の落ち着きを支えに買いが先行。トヨタの決算発表後に上げ幅を一時250円超に拡大したが、米中間選挙の結果を見極めたいとのムードは強く、一段上を買う姿勢は限られた。写真は都内で2015年4月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。米国株や為替の落ち着きを支えに買いが先行。トヨタ<7203.T>の決算発表後に上げ幅を一時250円超に拡大したが、米中間選挙の結果を見極めたいとのムードは強く、一段上を買う姿勢は限られた。米アップルが台湾メーカーに新型スマートフォンの増産中止を要請したと一部で報じられ、ハイテク株は軟調だった。

TOPIXも反発。終値は10月22日以来、2週ぶりの高値を付けた。東証33業種中、値下がりしたのは空運のみ。医薬品、保険、卸売が値上がり率上位に入った。東証1部の売買代金は2週ぶり低水準となった。また取引時間中にトヨタは2019年3月期の連結業績予想の上方修正と自社株買いを発表。同社株は一時3%を超す上昇となった。

ドルトン・キャピタル・ジャパンのシニアファンドマネージャー、松本史雄氏は「トヨタの上方修正は為替要因が中心とはいえ、着実に利益を増やしている。自社株買いがやりやすい環境と受け止めることもでき、マーケットに不透明感がある中で安心感につながった」とみる。

米中間選挙を巡っては、上院で共和党、下院で民主党の勝利が市場のメインシナリオとなっている。中間選挙後の株高アノマリーも意識され、日本株に対してはポジション調整の売りも限定的。ただ結果発表後に短期筋による先物売買で現物指数が振幅するリスクも警戒された。日経平均ボラティリティー指数<.JNIV>は低下したが、26ポイント台後半と比較的高い水準を維持した。

決算発表を受けた個別物色の動きも目立った。ソフトバンクグループ<9984.T>は上昇スタートとなったが下げに転じ、1.97%安で取引を終えた。9月中間期営業利益は1.4兆円と大幅増益となったが、10月以降に市場環境が急変したことを背景に、ファンドビジネスの先行きを懸念した売りに押された。日経平均に対しては約20円の押し下げ要因となった。

一方、ジャパンディスプレイ<6740.T>や、TDK<6762.T>など電子部品関連株が軟調。日本経済新聞は5日、アップルが生産委託先の鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>などに対し、10月に発売した「iPhone(アイフォーン)XR」の生産ライン増設計画を中止するよう要請したと報じた。受注の先行きに対する不透明感が意識され、関連銘柄が売りに押された。

東証1部の騰落数は、値上がり1362銘柄に対し、値下がりが674銘柄、変わらずが75銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22147.75 +248.76

寄り付き    22018.87

安値/高値   21994.28─22160.83

TOPIX<.TOPX>

終値       1659.35 +18.96

寄り付き     1646.42

安値/高値    1646.21─1663.37

東証出来高(万株) 134259

東証売買代金(億円) 23815.39

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米独首脳が会談、イラン紛争や貿易巡り協議 ウクライ

ワールド

イラン中部ナタンズ核施設、攻撃で損傷も放射能漏れな

ワールド

ゼレンスキー氏、湾岸アラブ2カ国首脳と電話会談 防

ワールド

トランプ氏、スペインと全取引停止へ イラン攻撃で基
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び率を記録した「勝因」と「今後の課題」
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 6
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中