ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(7日)

2018年02月08日(木)04時20分

[7日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 7営業日ぶりに反発して取引を終えた。世界的な連鎖株安に歯止めがかかり、前日につけた10カ月ぶりの安値から持ち直した。

世界的に株価が下がる中で特に売り込みが集中した金融株がこの日、FT100種を最も大幅に押し上げた。金融株は他の部門と比べ値動きが激しい傾向がある。HSBCとロイズ・バンキング・グループ、バークレイズ、プルーデンシャル、オールド・ミューチュアルは1.7%から5.4%上昇した。

前日に大幅安となった投資信託のスコティッシュモーゲージ・インベストメントトラストは6.6%上昇。前日の値下がりを全て取り戻した。同社はアマゾンやテスラの株式の保有率が高く、米国株式市場でハイテク銘柄に売り物が集中したことが重しとなっていた。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 8営業日ぶりに反発して取引を終えた。米国株式市場で株価が持ち直したことで買い安心感が広がった。前日に過去最大の上昇率を記録した投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>はこの日、30%近く低下し、21.4となった。

全ての部門がプラス圏で取引された。STOXX欧州600種指数<.STOXX>は、フランスの大統領選でマクロン氏が当選した2017年4月以来の大幅上昇となった。ただこれまでの世界的な株安を経て、年明けからは依然として約2.2%安となっている。

この日は決算発表が材料視された。スウェーデンの炭素繊維部材メーカー、ヘキサゴンは10.0%上昇。第4・四半期のコア利益が市場予想を上回ったことが好感された。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> ドイツの新しい連立政権で、社会民主党(SPD)が財務相ポストを確保する見通しと伝わり、ユーロ圏金融・債券市場で南欧債利回りが低下した。

より高い格付けを得た国の債券に対し、南欧債債券がアウトパフォームする動きが拡大した。

ドイツのDPA通信によると、ハンブルク市長のオーラフ・ショルツ氏(SPD)が財務相に就任する見通しだ。SPDは緊縮財政より支出を増やす傾向があり、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)のショイブレ前財務相が実施した厳格な財政政策から離れる可能性がある。

ドイツ10年債利回りが4ベーシスポイント(bp)急上昇して0.67%。対照的に周辺国債券の利回り は4━8bp低下した。これに伴い、イタリアとドイツの10年債利回り差は119bpと、2016年9月以来の水準に縮小した。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

世界貿易、AI導入で40%近く増加も 格差拡大のリ

ビジネス

アングル:「高市トレード」に巻き戻しリスク、政策み

ワールド

南アフリカ、8月CPIは前年比+3.3% 予想外に

ビジネス

インドネシア中銀、予想外の利下げ 成長押し上げ狙い
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 9
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 10
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中