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ドル111円前半、オプション市場は円高を警戒
1月12日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。前日からのユーロ高/ドル安地合いが続く中、ドル/円は上値の重さが意識された。写真は2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。前日からのユーロ高/ドル安地合いが続く中、ドル/円は上値の重さが意識された。米長期金利は2.54%台で足踏み状態となった。市場の関心はきょう発表予定の12月の米消費者物価指数(CPI)に注がれている。
ドルは朝方の取引で一時111.06円まで下落したが、その後は仲値を経て111.34円まで上昇した。その後は伸び悩み、結局、ニューヨーク終盤の水準に戻った。
通貨オプション市場で、オプション売買の傾きを示すリスクリバーサルは、1カ月物
今週から始まったドルの下落については、年末・年始のポジションの巻き戻しが主因とされるが、きょうは12月の米CPIが発表予定で、米国でインフレが低迷していることが確認されれば、足元のドル安傾向が一段と鮮明になる可能性がある。
投機筋の動向については、「投機筋は11月後半から12月のFOMCにかけて、12月の後半、年末・年始と3回にわたってドルの買い(円売り)仕掛けをしているが、いずれもワークしていない」(外銀)、「買ったのに上がらなかったので、投げたという表現が足元のドル安/円高の説明には最適」(外銀)との意見が聞かれた。
こうしたポジションの偏りも、ドル/円の現行水準では一巡しているとみられる。
前日の海外市場では、昨年12月の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨で、ECBが今年初めに政策メッセージの微調整に着手する可能性が浮上したことに反応し、ユーロが買い戻された。
この日は、前日のユーロ買い戻しの流れを受け継いで、ユーロ/円は134円付近を維持したが、1月5日から4日間での約3.5円の下落幅に対して、3分の1程度しか回復していない。
ドル/円
午後3時現在 111.23/25 1.2042/46 133.97/01
午前9時現在 111.27/29 1.2040/44 133.99/03
NY午後5時 111.24/27 1.2031/33 133.86/90
(為替マーケットチーム)