ニュース速報

ビジネス

ドル112円半ばに上昇、株価の一段高を眺め

2017年12月07日(木)15時30分

 12月7日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、ドル高/円安の112円半ば。朝方から株高を背景に底堅く推移していたが、午後、日経平均が一段高になるとドルも連れ高となった。写真は都内で2011年8月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、ドル高/円安の112円半ば。朝方から株高を背景に底堅く推移していたが、午後、日経平均が一段高になるとドルも連れ高となった。

午後のドルはしばらく112.30─40円台で小動きが続いたが、日経平均が大引けに向かって300円を超える上げを見せ、ドルも連れて112.54円まで上値を伸ばした。

午後は黒田東彦日銀総裁の講演内容が伝わったが、相場に大きな反応は見られなかった。市場からは「新しいことを話しているわけではないが、景気の先行きの見通しは強気という印象を受けた」(外資系証券)との声が出ていた。

黒田総裁は、低金利の長期化について、金融仲介機能の停滞リスクに注意が必要と指摘しつつ、現時点で金融仲介機能を阻害しているとは思わないとの認識を示した。

<午前のドルはじり高>

前日に日本や中国などのアジア株が軒並み安となったことが響き、円は海外時間にかけて広範に上昇したが、米株の下げ渋りでそうした流れには歯止めがかかった。

朝方112.20円台で推移していたドルは、仲値公示を経て一時112.49円まで上昇した。日経平均が一時前日比300円近い上昇となったこともあり、底堅さを増しした。

ただ、その後は伸び悩み、正午にかけて112.40円台でこう着した。市場ではドルが上昇しにくい一因として、米上院で可決された税制改革への期待が後退している点を指摘する声が上がっている。

ドルの横ばいは米長期金利の伸び悩みを反映しているが、その背景として税制改革による景気の押し上げ効果が、当初の期待ほどではないとの試算が増えている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 112.51/53 1.1791/95 132.66/70

午前9時現在 112.30/32 1.1802/06 132.55/59

NY午後5時 112.28/31 1.1795/97 132.44/48

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インタビュー:USスチール、28年実力利益2500

ワールド

ネタニヤフ氏、恩赦要請後初の出廷 大統領「最善の利

ワールド

ロシア安保会議書記、2日に中国外相と会談 軍事協力

ビジネス

米サイバーマンデー売上高、6.3%増の見通し AI
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 2
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カニの漁獲量」が多い県は?
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 5
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    600人超死亡、400万人超が被災...東南アジアの豪雨の…
  • 9
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 10
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中