ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(26日)

2017年09月27日(水)04時47分

[26日 ロイター] - <為替> ユーロが対ドルで一時、約1カ月ぶりの安値をつけた。ドイツなどユーロ圏諸国の政治を巡る懸念が強まった。フランスのマクロン大統領演説も、ユーロからの投資資金流出を食い止められなかった。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 2営業日続落して取引を終えた。金融株が売られ全体水準を押し下げた。こうした中、FT350種原油・天然ガス株指数<.FTNMX0530>は0.50%上昇した。原油価格が一時、2年超ぶりの高値をつけたことが好感された。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは0.8%、石油・ガス生産のタロー・オイルは1.3%上昇した。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は1.4%上昇した。投資・調査会社コーエン・アンド・カンパニーが投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げたことが買い材料となった。米食品医薬品局(FDA)が7月下旬にタバコのニコチン含有量を巡る新規制を検討していると発表して以来、BAT株は13%安となっていた。

中型株は、決算が売り材料となった。グリーティングカードを扱うカード・ファクトリーは18.3%急落。上半期利益が14%減となったほか、ポンド安と賃金コストの上昇による影響を警告したことが嫌気された。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。STOXX欧州600種指数<.STOXX>は前日につけた約10週間ぶりの高値水準を維持した。主要な石油株が値を上げたほか、初めて利益目標を設定したことが好感されたスイスの食品大手ネスレが買われた。

ネスレは1.8%上昇し、STOXX欧州600種を最も大幅に押し上げた銘柄だった。初めての利益目標設定は、食品業界が鈍化する中での対応。また、アクティビスト(物言う株主)のダニエル・ローブ氏率いるヘッジファンド、サード・ポイントはネスレに対し、正式な利益率目標の設定など、目先の運用益を求めていた。

一方、ドイツのスポーツ用品大手アディダスは2.4%下落した。バスケット・ボールのグローバル・スポーツ・マーケティング部門を率いるジェームス・ガット氏を含む10名がこの日、大学の花形選手の採用を巡り贈収賄と詐欺の疑いで米連邦検察当局に告発された。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 前日大きく低下したドイツ国債利回りが上昇した。投資家は、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長ら当局者の講演から、12月利上げを巡る手掛かりを得ようとしている。アナリストらによると、米国との言葉の応酬が注目される北朝鮮情勢も、外交が前面に出てくるとの見方が広がった。

ドイツ10年債利回りは約1.5ベーシスポイント(bp)上昇して0.41%。前日は11営業日ぶりの低水準となる0.395%をつけていた。

域内他国の債券利回りもやや上昇した。また、原油相場が2年2カ月ぶり高値をつけたことや、インフレが押し上げられるとの見方やドイツ2年債入札結果を受け、利回りに上昇圧力が掛かったという。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、一部の米提案は受け入れ 協議継続意向=

ワールド

韓国検察、尹前大統領の妻に懲役15年求刑

ビジネス

英サービスPMI、11月は51.3に低下 予算案控

ワールド

アングル:内戦下のスーダンで相次ぐ病院襲撃、生き延
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 3
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 4
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 7
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 8
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中