イラン、欧州が核合意違反なら「強硬」に対応＝安保外交委員長

［ジュネーブ　１１日　ロイター］ - イラン国家安全保障外交政策委員会のゾンヌール委員長は１１日、欧州諸国が２０１５年の核合意に基づく約束を守らない場合、イランは義務履行の縮小に向け強硬に対応するとの考えを示した。

委員長はファルス通信に対し「欧州が６０日以内に核合意に基づいて行動しないなら、イランは（核合意義務停止の）第３弾措置を強硬に講じる」と表明。遠心分離機の稼働数増加などが選択肢になると述べた。

イランは８日、低濃縮ウランの上限超過に続く核合意の履行停止措置であるウラン濃縮度の引き上げについて、２０％への拡大も「選択肢」との考えを明らかにしている。

イランのザリフ外相は１１日、米国が制裁を解除しない限り交渉には応じないとの立場を示した。