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ECB、低金利の期間短縮を検討すべき=ドイツ与党党首
[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツの保守系与党、キリスト教民主同盟(CDU)のクランプカレンバウアー党首は、欧州中央銀行(ECB)の低金利政策が預金者に問題を引き起こしており、低金利の期間の短縮を検討する必要があるとの認識を示した。
8日付の独フランクフルター・アルゲマイネ紙とのインタビューで述べた。
クランプカレンバウアー氏は昨年12月にメルケル首相の後任としてCDU党首に就任した。
クランプカレンバウアー氏は、ECBは独立しており、今後も物価安定を責務として独立性を維持すべきだと強調した上で「低金利局面を少し短縮する必要性がないか、今後にも目を向ける必要がある」と発言。
「こうした低金利の影響には問題がある。特に、多くのドイツ人を含め、通常の貯蓄預金をしている人々は、貯蓄の利益を得られないからだ」と述べた。
また「利回りがこれほど低ければ、資本が欧州から流出する。だからこそ金融政策の発動余地を引き続き確保することが必要だが、それと同時に、金融政策を持続可能で非常に分別のあるものにする必要がある。それが(次期ECB総裁に指名された)ラガルド氏の課題だ」と述べた。
ドイツでは、南欧経済を支えるためにドイツの預金者が低金利を強いられているとの不満が多いが、ドイツの高位の政治家がECBの政策スタンスを批判するのは異例。