ニュース速報

米大統領、ユナイテッド・テクとレイセオン統合「若干懸念」

2019年06月11日(火)07時35分

[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、米防衛機器メーカーのレイセオンと米航空機・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズが発表した航空宇宙事業の統合について、「若干懸念している」と述べた。

両社は2020年上期の合併完了を予定している。合併が実現すれば、商用航空部門から防衛部門までカバーするコングロマリットが誕生し、航空宇宙・防衛産業で再編機運が高まる可能性がある。米国防総省は統合会社の主要顧客となる。

トランプ氏はCNBCに対し、両社はともに偉大な企業だが、統合により競争が阻害される可能性があると懸念していると述べ、「競争が阻害されないようにしたい」と語った。

その後、トランプ氏は両社の航空宇宙事業の統合進展を望むとした上で、「受注を競い合う人が1人でも欠けるような世界を見たくない」と述べ、競争についての懸念を改めて示した。

国防総省は、武器調達部門の責任者であるエレン・ロード国防次官が、合併の影響を見極めるために業界幹部らに接触していると声明で発表した。

ユナイテッド・テクノロジーズのグレッグ・ヘイズ最高経営責任者(CEO)は、今回の統合で規制上の障害はほとんどないと説明。両社統合に関するトランプ氏の見解について質問されると、トランプ氏とは10日に協議すると答えた。

ユナイテッド・テクノロジーズとレイセオンは9日、航空宇宙事業の統合で合意したと発表。新会社は価値は1200億ドル超で、業界最大の合併となる。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、米株高の流れ引き継ぐ ハ

ビジネス

ステーブルコイン「取り付け」で世界の金融システム不

ワールド

中南米系住民、トランプ政権下で状況悪化が68%=ピ

ワールド

米主導「ガザ人道財団」が活動終了、拠点周辺で死傷者
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 10
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中