ニュース速報

トランプ氏盟友を偽証罪で起訴、米特別検察官がロシア疑惑巡り

2019年01月26日(土)07時19分

[ニューヨーク/ワシントン 25日 ロイター] - 2016年米大統領選のロシア関与疑惑で、大陪審は25日までに、捜査妨害や証人買収、偽証罪など7件の罪で、トランプ氏の長年の盟友で2016年陣営顧問のロジャー・ストーン被告(66)を起訴した。

ストーン被告は同日未明、逮捕された。大統領選を巡るロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官の事務所が起訴状を公表した。

起訴状によると、内部告発サイト「ウィキリークス」が盗難被害に遭った民主党のメールを公開する計画をあらかじめ知っていた可能性を他人にほのめかした件などで議会で虚偽証言を行ったという。

陣営幹部が16年10月、ストーン被告に対し、ウィキリークスとされる「ある組織」に今後のメール公開予定を問い合わせるようメールで求めた。ストーン被告は、同組織が毎週相当数のメールを公開すると返信した。

関係者によると、この陣営幹部は選対本部長を務めたスティーブ・バノン氏だという。バノン氏はコメントの要請に応じなかった。

起訴状は、ストーン被告がある組織やそのトップ、盗まれたメール所持に関して選挙期間中に触れたとされる多数のメールやテキストメッセージに詳しく言及。被告は虚偽証言を行った際、なお多くの通信記録を持っていたとしている。

また、ある証人に虚偽証言や議会調査に情報を公開しないよう説得を試みたとされる。

これに対しストーン被告は無実を主張。記者団に対し、逮捕は政治的な動機に基づくとした上で「2年間の捜査の末、この日明らかとなった起訴理由は、ロシアとの共謀やウィキリークスとの協力、その他16年の大統領選に絡む不正行為のいずれとも全く関係がない」と批判した。トランプ大統領に不利な証言はしないとも明言した。

ホワイトハウスのサンダーズ報道官は25日、ストーン被告の起訴とトランプ大統領・政権は無関係との認識を示した。CNNに「大統領は何も悪いことをしていない」と述べた。

トランプ氏が陣営幹部に対し、盗まれたメールについてストーン被告に連絡を取るよう指示したのかと繰り返し問われたが、サンダーズ氏は起訴状を読んでいないなどとして直接の回答を避けた。

トランプ大統領はツイッターで「わが国の歴史における最大の魔女狩りだ!共謀はない!」と述べた。

ストーン被告の弁護士、グラント・スミス氏は起訴に対し強く抗議するとの見解を示した。

ストーン被告はフロリダ州フォートローダーデールの連邦裁判所に出廷。判事はストーン被告を保釈金25万ドルで釈放し、南フロリダ、ニューヨーク市、ワシントンへの移動制限を命じた。

ウィキリークスにコメントを求めたが回答はなかった。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

MAGAZINE

特集:ニュースを読み解く 哲学超入門

2019-5・28号(5/21発売)

トランプ現象、移民、監視社会、SNS...... AIも解答不能な難問にあの思想家ならこう答える

人気ランキング

  • 1

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はいま......

  • 2

    アメリカがイランを攻撃できない理由──「イラク侵攻」以上の危険性とは

  • 3

    元TBSアナ久保田智子:不良だった私が東大に入るまで

  • 4

    【特別寄稿】TBSアナ久保田智子「私の広島、私達のヒ…

  • 5

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 6

    学力格差より深刻な、低所得層の子どもの「自尊心格…

  • 7

    「イランは終わりだ!」バグダッドの米大使館付近へ…

  • 8

    文在寅、リベラルなのに「記者たたき」に冷淡な大統領

  • 9

    あの男が狙う「イラン戦争」──イラク戦争の黒幕ボル…

  • 10

    徴用工問題で日韓が近づく危険な限界点

  • 1

    徴用工問題で日韓が近づく危険な限界点

  • 2

    29年前の「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の容疑者が再犯 少年法見直しの議論は海外にも 

  • 3

    10%の食塩水1kg作るのに必要な塩と水は? 大学生が「%」を分からない絶望的な日本

  • 4

    「人肉は食べ飽きた」と自首した男と、とんでもない…

  • 5

    トランプの言うことは正しい

  • 6

    アメリカがイランを攻撃できない理由──「イラク侵攻…

  • 7

    「古代マヤの宇宙飛行士」説、アメリカで再浮上?

  • 8

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 9

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 10

    強気の米中、双方に死角あり「アメリカはまずい手を…

  • 1

    徴用工問題で日韓が近づく危険な限界点

  • 2

    「英王室はそれでも黒人プリンセスを認めない」

  • 3

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、被害続発する事情とは

  • 4

    59歳の人気ランジェリーモデルは5年前まで普通のお母…

  • 5

    29年前の「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の…

  • 6

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 7

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 8

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 9

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 10

    エイリアンはもう地球に来ているかもしれない──NASA…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
広告営業部員ほか求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!