<逃げまどう人々や、イスラエルに侵入して民間人を「処刑」するハマス戦闘員の姿が克明に>

<動画>車載カメラが捉えた攻撃、処刑、略奪

10月7日の朝、パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム系過激派組織ハマスの戦闘員らが、イスラエルとの境界にある分離フェンスを破ってイスラエルに侵入。民間人に向けて銃を乱射し、さらに大勢の人を拉致した。その中には、ガザ地区から近い砂漠で夜通し開催されていたテクノ音楽の野外フェスの参加者も多く含まれていた。

ユダヤ教の祭り「スコット(仮庵の祭)」と同時期に開催されていたこの音楽フェス「スーパーノバ」に参加していた大勢の民間人が犠牲になった。イスラエルの救助団体「ZAKA」は9日、フェス会場で少なくとも260人の遺体が見つかったと明らかにした。今も行方不明になっている参加者が大勢おり、フェスの主催者もイスラエル治安部隊による捜索活動に協力しているということだ。

ソーシャルメディア上には、フェス会場で撮影された(ハマスによる襲撃当時の)衝撃的な画像や動画が幾つも投稿されており、ハマスの戦闘員4人が乗るピックアップトラックの荷台にうつ伏せの状態で横たわっている若い女性は、ドイツ系イスラエル人のシャニ・ルーク(22)と確認された。別の動画には、イスラエル人女性のノア・アルガマニがバイクに乗った複数の男に拉致されていく様子が映っていた。そのほかにも、フェスの参加者が銃を持った男たちから逃げまどう様子を捉えた画像や動画が複数投稿されている。

フェスでの蛮行

オープンソース分析を行う団体「オシントテクニカル(以下オシント)」は9日、X(旧ツイッター)への投稿で、この音楽フェスで起きたことを時系列で説明。「新たなドローン映像や複数の衛星画像・動画を分析することで、この小さな区域で何が起きたのかを少し解明することができた」と述べた。

オシントによれば、衛星画像の分析からは、この音楽フェスがレイムというキブツ(農業共同体)から約1.3キロメートル、ガザとの境界から約5.2キロメートルのところで開催されていたことが分かった。

また夜明け頃に撮影された動画では、フェス参加者は混乱に陥り、警備員らが会場から人々を避難させようとしているらしい様子が映っていた。7日の日の出は、現地時間の午前6時40分頃だ。

オシントは、「この動画は会場中央のパビリオンの前で撮影されたものだ。人々は混乱してどうしていいかわからず、警備員が彼らを東の方に避難させようとしている」と説明を添えた。

 
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