<ワグネルはバフムトを制圧した後、ロシア正規軍と交替するため撤収する、とプリゴジンは言った。実態は?>

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」は5月20日、ウクライナ東部の激戦地バフムトを制圧したと宣言。その後ワグネルの戦闘員は同地域からの撤収を進めているが、ウクライナ軍の報道官はバフムト陥落を否定し、ウクライナ軍はバフムトでワグネル戦闘員の追撃を続けていると主張した。

【動画】ロシア戦車がうっかり味方数人を轢く衝撃映像

ウクライナ軍のセルヒイ・チェレバティ報道官は、東部の要衝バフムトでの衝突は「大幅に減った」としつつも、ワグネルが撤収を開始して以降、ウクライナ軍の攻撃によりワグネルの戦闘員80人が死亡し、さらに119人が負傷したと述べた。

ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンは5月25日に公開した動画で、ワグネルの戦闘員らがバフムトからの撤収を開始したと発表。6月1日までに撤退を完了し、ロシア正規軍に陣地を引き継ぐためだという。

ワグネルの戦闘員は、2022年夏からバフムトで激しい戦闘に携わってきた。撤収に先立ち、プリゴジンはインターネット上に公開した複数の動画の中で、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相とバレリー・ゲラシモフ参謀総長を批判。彼らがワグネルの戦闘員から意図的に弾薬を取り上げていると非難していた。

「敵は後退を続けている」

プリゴジンはまた、5月23日に公開された親ロシア派軍事ブロガーのコンスタンティン・ドルゴフとのインタビューの中で、バフムトで大勢の戦闘員を失ったと主張。「(バフムトでの)作戦開始以降、5万人の受刑者を戦闘員として投入したが、その約20%が死亡した。通常の戦闘員についてもまったく同じだ」と述べた。

アメリカ政府は2月に、ロシアがウクライナへの本格侵攻を開始して以降、ワグネルの戦闘員3万人以上が死傷したという推計を明らかにしていた。

ウクライナの国営通信「ウクルインフォルム」によれば、チェレバティは「ここ数日は衝突が大幅に減っており、今日は1件もなかった。敵は後退を続けており、撤収するワグネルの戦闘員の代わりにロシア軍の空挺部隊や歩兵旅団が陣地を引き継いでいる」と説明。

「プリゴジンは逃げ出した」
【関連記事】