<1月末にロシア軍がまた大規模「敗戦」を喫したようだ。死者のなかには、ロシアの精鋭部隊「第155海軍歩兵部隊」の兵士が多く含まれていたという。クレムリンの愛国主義勢力はますますロシア軍への信用を失った、と専門家はみる>


ウクライナ軍は1月末、5000人以上の兵士からなるロシア軍の一個旅団をほぼ壊滅させたと、ウクライナ軍の報道官が明らかにした。ウクライナ東部ドネツク州ブフレダールにあるウクライナ側拠点を攻めようとしたロシア軍部隊をウクライナ軍が殺傷、もしくは捕虜にしたという。

ウクライナ軍タヴリスキー管区の合同プレスセンター長を務めるオレクシー・ドミトラシキフスキーによれば、ロシアが1月末に攻めてきた際にウクライナ軍が反撃し、旅団の指揮官を含む数千人のロシア軍兵士を死に追いやったという。またロシア軍は、ウクライナの攻撃によって36両の戦車を含む130の軍装備を失った、とドミトラシキフスキーは主張する。

米政治ニュースサイトのポリティコも、ロシア軍が旅団を失ったと報じている。この時壊滅状態に陥ったのが、ロシアの「精鋭部隊」である第155海軍歩兵部隊だったという。

ロシア強硬派が失望

アメリカのシンクタンクである戦争研究所(ISW)も、この週末にレポートを発表し、ブフレダールでロシアの作戦が失敗に終わったと詳述している。

「ロシア軍は、ドネツク州ブフレダール近郊で攻撃の限界点に達し、戦術的な失敗を喫したようだ。これにより、ロシア軍の攻撃作戦遂行能力に対する超国家主義者たちの信用はさらに弱まったとみられる」と、ISWのレポートは指摘する。

またこのレポートは、ウクライナがこの地域に多くの兵力を割いて反撃したことで、ロシア軍はブフレダール占拠作戦の「主導権を失った」と述べている。

英米で刊行されている週刊誌「ザ・ウィーク」は、ロシアがブフレダールを占拠しようとした理由について、この町がウクライナ軍への補給の重要な拠点であることと、ドネツク州全体の制圧においても中心的な位置にあることを挙げている。

同じミスを繰り返す悪癖