■完全無視された面々

1. メーガン・ジー・スタリオンは2年連続スルー

テキサス出身の女性ラップ歌手スタリオンは、21年のグラミー賞で最優秀新人賞に輝いたものの、初のフルアルバム『グッド・ニュース』に続き、2枚目のアルバム『トラウマジン』もノミネートはゼロに終わった。「プランB」や「スウィーテスト・パイ」などの大ヒット曲を収めており、専門家の評価も高いのに「なぜ?」と首をかしげる声は少なくない。

2. お騒がせYe(イェ)はグラミーも敬遠

「イェ」に改名すると発表したけれど、いまひとつ定着しないカニエ・ウェスト。グラミー賞でも、22年に発表したアルバム『ドンダ2』はノミネートゼロに終わった。最近は反ユダヤ主義的な発言でアディダスとの契約を打ち切られるなど、ファッションデザイナーとしての活動も窮地に陥っている。

3. ニッキー・ミナージュは苦言が裏目に?

ミナージュは最近、グラミー賞の主催団体である米レコーディング・アカデミーが、大ヒット曲「スーパー・フリーキー・ガール」をラップ曲ではなくポップスと分類したことに不快感を表明。その影響ではないと思うけれど、今年はノミネートがゼロに終わった。

今回冷遇されたのは、スタリオンやイェなどヒップホップ系アーティストだけではない。イギリスの大御所エルトン・ジョンが、アメリカの元ポップスの女王ブリトニー・スピアーズとデュエットした「ホールド・ミー・クローサー」は最も話題になった曲の1つだったが、主要部門でのノミネートはならなかった。

カントリーの大物キャリー・アンダーウッドやザック・ブライアン、女性Kポップグループのブラックピンクなど、新作が音楽面でも商業面でも評価されたアーティストの一部もノミネートされなかった。

複数の部門で候補入りしたスウィフトのファンも、少しばかり不満かもしれない。12年のアルバムを再録音した『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』から、シングル「オール・トゥー・ウェル」が最優秀楽曲賞候補になったものの、アルバム自体はノミネートされなかったのだ。

とはいえ、スウィフトの最優秀楽曲賞へのノミネートは6回目で、大御所ポール・マッカートニーやライオネル・リッチーと並ぶグラミー史上最多タイ。これだけでも十分な快挙と言えそうだ。

「最優秀ソングライター賞」など新部門追加