酔っぱらえば、誰しも判断力が低下する。
しかも日本の飲み会には「無礼講」が付き物だ。最近はさすがに変わってきたようだが、これまで酒の席では何をしても許されるという文化がまかり通っていた。酒が入ると3密回避やマスク着用がどこかに行ってしまうのも、この無礼講文化によるところが大きいように思う。
もちろん、コロナ禍で制約が多いなか、飲まなきゃやってられないという気持ちは理解できる。飲食店に「酒を出すな」、コンビニに「酒を売るな」と言うのも気の毒だと思う。
「自己中だらけでコロナに勝てるの?」と4カ月前のコラムでは訴えたが、この状況下で飲み会をする人たちを全員、自己中だなどと断罪する気にはなれない。
ただ正直に言って、いま日本で感染が拡大している原因の一部は、この「飲み会好き」にあるのではないか。
ここは一つ、得意の「自粛力」を大いに発揮し、もう少し我慢してもらいたい。そうすれば、近いうちにうまい酒を飲めるようになるだろう。
同時に、コロナをきっかけに無礼講文化を排し、「飲まれない」飲み方を身に付けるのも悪くはないはずだ。
周 来友ZHOU LAIYOU
1963年中国浙江省生まれ。87年に来日し、日本で大学院修了。通訳・翻訳の派遣会社を経営する傍ら、ジャーナリスト、タレント、YouTuber(番組名「地球ジャーナル ゆあチャン」)としても活動。
鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情