ウクライナ側の予想以上に激しい抵抗も、ロシア軍の通信に打撃を与えている。

ウクライナではロシアの携帯電話番号が使えなくなり、ロシア軍は極端な場合、現地の民間人から携帯電話を奪う羽目になっているという。それでも、傍受や部隊の位置特定を回避できていない。

「携帯電話での会話はウクライナ人に聞かれている」と、サイバーセキュリティー専門家のドミトリ・アルペロビッチは言う。

「ロシア軍は自らの計画や位置を把握する情報能力を、ウクライナに与えている」

アルペロビッチによれば、ロシア軍側はワンタイムパッドの利用準備も十分でなかった。ワンタイムパッドは安全性が証明されている暗号化方式で、部隊間のメッセージを秘匿化できるが、事前に設定を行う必要がある。

さらに、高周波の軍用無線は長距離での運用が難しく、継続的な訓練が欠かせないという。だが徴集兵中心のロシア軍部隊には、そうした訓練が不足しているようだ。

ウクライナが押し返す動きをみせるなか、通信問題は目に見えるものになっている。

ある米国防総省高官は先日、今やウクライナにはロシア軍が掌握した地域を奪還する「能力と意思」があると発言した。

「正直に言って、大きな衝撃が待っているはずだ」と、元CIAのマルロイは語る。

「もっと容易に侵攻できると、ロシアは考えていた」

From Foreign Policy Magazine

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